11日に千葉市の路上で高橋八生さん(84)の背中を刺して殺害したとして、中学3年生の少年(15)が逮捕されました。

警察の調べに対し少年は、「間違いない」と容疑を認めていますが、被害者の高橋さんとの間には面識はなかったとみられます。

事件の動機について、「誰でもいいからやった」と話しているという少年。警察は、少年宅の捜索で刃物を押収、凶器に使われたか調べています。
「私を殺せば」親族語る無念 事件当日も変化なく
サン!シャインの取材に対し、「申し訳ないとしか言いようがないです」と話すのは、少年の父親。12日の早朝に、突然10人ほどの警察官が家に来たといいます。

逮捕された少年の父親:
自分は寝ていたので、4時50分くらいでしたね。携帯が鳴って取ったら「(家に)来ているんで」というかたちで。
ドアを開けて「何で来ているか分かるか」って時も、まあ…おかしいですけど“普通な感じ”でした。慌てる様子はなかった。
警察から聞くときは、ある程度素直な感じでしゃべるんですけど、特にキョドったりとかもないですし、普通に淡々と答えていました。(なぜ警察が来たか)分かっている感じだったので。
警察にも動揺する様子のなかった少年。その性格について、中学になってから変化があったといいます。

逮捕された少年の父親:
小学校の時は、いたって普通で、逆にいい子だったんで。前は明るかったですね。学校の方でも調子に乗っているタイプみたいな話は聞きましたけど。
(中学生になると)家だと特にほとんど会話自体もあまりないような状態なので、なんとも言えないですね。自分のことを何かしら聞かれたりとかあると、語気が強くなったりするんで、「疑っているのかよ?」とか、そういった部分もある。

次第に家族とのコミュニケーションを取らなくなり、家出をするなど、問題行動を起こすようになっていたという少年。近隣の警察署に定期的に通い、サポートを受けていたといいます。

逮捕された少年の父親:
予兆というか、今回の件みたいな…ここまでのことは予見してなかったんですけど、何かしら悪いことを起こす可能性は秘めていそうなので、定期的に警察の方に行って。
家の生活状況の聞き取りと、子どもの部分での聞き取りの整合性で、ちゃんとできているかどうかという。よくなってくると、「じゃあ今回から一時やめて、何かまたあったら、相談してくださいね」という。

普段から少年の行動に変化がないか気をつけていたという父親。
しかし、事件のあった当日も、少年は普段と変わりない様子だったといいます。

逮捕された少年の父親:
自分の方が仕事だったので、遅かったんですけど、もう普通ですよ。特に行動がおかしいとか、いつもより変だよとか、そわそわしているとかそういうのは一切なかったです。
特に表情に関しては元々が鋭い感じなんですけど、特に変な感じもなかったですし、あとはお風呂入った後に、「(明日)早く帰ってきな」ということを伝えた時に、「うん分かった」と言っていたので、特に変でもなかったですね。
少年と同居していた祖父も、気がつけなかった無念を口にします。

逮捕された少年の祖父:
孫が誰でもよかったって言ってんのなら、私を殺せばよかったんですよ。
やりようがない…もう謝りようもないですよ。私を殺した方がよっぽどよかったですよ。
もう…何も言えないですね。今、言葉が…探せないです、出てこないです。
(「サン!シャイン」 5月13日放送)