5月11日は母の日。
日頃忙しいママに1人で自由な時間を過ごしてもらおうと、パパたちが赤ちゃんと参加し、育児スキルを学ぶイベントが行われました。
赤ちゃんを抱きかかえ、心配そうに見つめるのは、いわゆる“新米パパ”さん。
積極的に育児に参加できるよう、父親の育児スキルの向上を目指して始まったイベント「パパとベビーの母の日プロジェクト」。
生後1年未満の赤ちゃんを連れた20代から40代のパパが、泣きやませのコツや抱っこの仕方など、実践的な育児のノウハウを学びました。
日頃の困り事などを打ち明けるコーナーでは、「2~3時間おきくらいに起きて泣いて、ミルクあげてというのが続いているので、まとめて寝てくれるようになれば良いなというところがある」「(子どもが)けっこう暴れん坊で、じっとしていないので。今もこんな感じ」といった悩みが…。
ママに母の日の1日を自由に過ごしてもらおうと、参加者のほとんどのパパが赤ちゃんと2人でイベントに参加しました。
参加者:
(2人での外出は)かなり緊張感はあったが、これをどこに行くにも母親はしているんだなというところは、1人になって初めて気付いた。
イベントに参加していた30代のパパ・秦さんは2025年1月、妻との間に長男・響君を授かりました。
6月から仕事復帰を予定していますが、仕事と育児の両立に不安を感じるといいます。
秦さん(30代):
来月(仕事に)復帰するので、妻との関係性とか、初めてのことなので不安。
政府は4月、育児と仕事の両立を支援する改正「育児・介護休業法」をスタートさせました。
しかし、育児を体験的に学べる場の整備が追いついていないといいます。
イベントを主催するジョサンシーズ・渡邊愛子代表:
(育休を)ただ取るだけで終わりにすることなく、家族全体で子育てができるような支援が必要かなと思います。
こうした中、行われた今回のイベント。
最後は母の日のプレゼント作り。
11日は赤ちゃんの足形スタンプ入りの色紙を作りました。
参加者は、「(育休も取れず)妻に負担をかけた部分がある。これから育児、しっかり協力できるようになりたい」「(子育ては)ほぼ嫁さんに任せっきりで、行って学んでこいって蹴飛ばされて来た。私がもう少し3人目、見られるようにならないとなと」などと話していました。
ますます求められる父親の育児参加。
仕事との両立に向けた支援が求められています。