資産を少しでも増やしたいと思う一方で、株価の乱高下で投資が不安だという方も少なくないかもしれません。
その中で、『国債に春が来ている』ってしってますか?
今、日本の国債は利率が5年で18倍と大幅に上昇しているものもあるんです。
28日は、「そもそも国債とは?実際どのぐらい受け取れるのか?」について分かりやすくお伝えします。
少しでも増やしたいお金。
皆さんどう資産運用していますか。
街の人は「昔は株券とか国債とかね、そういうのはいろいろ買ったんだけどほとんど今やってないです。昔は利子が高いとかそういうことがあったけど」「NISAと国債、銀行に預けてもそんなに増えるわけではない。少しでも蓄えをしたいなと思ったんで、国債だと元本保証もあるし安心」などと話しました。
20代の人は「(Q.国債知ってる?)あまり聞いたことがない。なじみがない。難しいかな。勉強が必要かなって印象」とコメントしました。
NISAを中心に活用する人がいる一方で、株価の動きが心配という声もありました。
そんな中、訪ねたのが都内にある投資の相談窓口です。
急増中の問い合わせが“国債”だといいます。
投資信託相談プラザ・安部瑞季さん:
為替が円高に進行しておりますので、米国債などが非常に人気になっています。ここ1カ月くらいで3~4倍くらいまで(国債の)問い合わせが増えております。
そもそも国債とは国が発行する債券で、それを購入することはつまり国にお金を貸すということ。
例えばAさんが100万円分の国債を購入したとします。
国はこの借りたお金を事業などに使用し、Aさんは返済期間まで半年ごとに利子がもらえます。
そして、満期が来たら購入額分がそのまま戻ってくる仕組みです。
つまり、国が破綻しない限り元本割れすることもなく利子がもらえるため、安心な投資先とされているんです。
気になる現在の国債の利率は、日本の個人向けの国債変動10年の場合を見ていくと、利率5年前は0.05%でしたが、5月はその18倍の0.93%まで上昇。
問い合わせ急増中のアメリカ国債も、トランプ大統領の関税強化の動きの影響を受けて、今、上昇中なんです。
そして仮に今預けたらいくらくらいになるのか?ということですが、丁寧に見ていきましょう。
まずは分かりやすくお伝えするために、1ドル=140円と仮定して見ていきます。
もし期間10年で利率4%のアメリカ国債を1万ドル、日本円で140万円分購入した場合、利率4%ですので1年に400ドルの利子が入ります。
それが10年で10回分もらえますので、利子として4000ドル。
日本円で56万円を受け取ることができます。
そして10年後に元本はそのまま返ってきますので、利子と合わせて1万4000ドル、日本円で196万円を手にすることができるんです。
ただ、購入する際に注意すべきものが“為替”なんです。
智田解説副委員長によりますと、アメリカ国債の場合、為替が影響して、円で考えると元本割れのケースもあるということで注意が必要なんです。
円高になってしまうと元本割れ、円安になるとより多く戻ってくるということがあるんです。
青井実キャスター:
今回、米国債について見てきたわけですが、春が来るとはいえ、なかなか難しい判断ではありますね。
SPキャスター・岩田明子氏:
だけど皆さん問い合わせが急増していて、私も何年か前に考えたことがあったんですが、結局、米ドルがどうなるのかなとか景気の影響がどうなるかなと思って結局一歩が踏み出せないままなんです。でもお金増やしたい!
宮地愛海キャスター:
これだけトランプさんの影響があるとちょっと読みづらくて。
SPキャスター・岩田明子氏:
不透明じゃないですか。そこも心配なんです。
青井実キャスター:
話で聞きましたけど必ずいいと言っているわけではないですし、悪いとも言ってるわけじゃないし、皆さん、計画的にお願いしたいなと思います。