ガソリンなどあらゆる物価が高騰する中でのゴールデンウイーク、みなさんはどのように過ごしたのだろうか? 県外からのお客が多い山形の高速道路インターチェンジ近くの土産物店をのぞいてみると、“あるもの”が人気を集めていた。

山形のガソリンの高さに驚く客も
ゴールデンウイーク最終日の5月6日、東北中央自動車道・山形上山ICに近い土産物店「ぐっと山形」に行ったところ、オープンから約1時間半がすぎたころで駐車場は7割ほど埋まっていた。

6日は、北海道や名古屋など県外ナンバーの車が多く見られた。
2025年のゴールデンウイークは、前半と後半がはっきりと分かれていたため、「近場」の東北や北関東から来たお客が多かったという。

ぐっと山形・齋藤純一さんによると、「コロナ前よりも今年の方がお客さんが多い。やっと戻ってきた」とのこと。
楽しい連休をすごしながらも、どうしても気になるのが物価高の影響。
山形の最新のガソリン価格は全国5位の高さ。

その高さに、東京から来たお客は「高い、びっくりした。でもこの辺で入れないと…帰れない」と話し、同じ東北の岩手から来たお客は「山形に来たらガソリンが高く、岩手より10円くらい高い」と言って驚いていた。

物価高の影響は土産物の価格にも
店によると、2024年と比べ1.5倍に値上がりした土産物もあるという。
しかし、お客さんたちの声を聞いてみると、必ずしも節約一辺倒ではないようだ。

東京から:
せっかく山形に来たからたくさん買おうかな。旅行に来たので経済回していきたい。
群馬から帰省客は、「お土産がちょっと上がっている感じはある、何でもどこも。実家に泊まれた分、まあしょうがないかな」と話してくれた。

お土産よりも売れていたのはコメ
そして、東京から帰省した姉妹からはこんな声が聞かれた。
東京からの帰省客:
コメが足りない、買えない…。売ってはいるけど高い。

山形を代表する菓子や酒がたくさん売られているこの土産物店では、全国的にコメの価格が高騰する中、今、それらよりも「県産米」が飛ぶように売れていて人気だった。
6日時点で、袋のコメの在庫はほとんど売り切れ。
売り場には2キロのものが2袋ずつしか残っていなかった。県外の人が買って帰るそうだ。

ぐっと山形・齋藤純一さん:
コメの関連商品が人気。山形の方が安いみたいで、県外からたくさん来ていただいているので、コメを買う人が多い。

贈答用ではなく、家庭で食べるような2キロ・5キロなど日常使いの袋のコメが売れていて、2025年を象徴しているようだ。
「米どころ山形」のコメを旅の土産に、みなさん安全運転で帰路についてほしい。
(さくらんぼテレビ)