「だまされたらいかんばい」と増加するニセ電話詐欺への注意を促しています。

佐世保市出身で歌手でタレントの前川清さん(76)が10年連続でニセ電話詐欺の被害防止を訴える県警の広報大使に就任しました。

10年連続の広報大使に就任した前川清さん(76)です。

前川さんは2016年からテレビコマーシャルやポスターを通じ、被害防止を呼びかけてきました。

県警によりますと、2024年、県内で認知されたニセ電話詐欺は182件で被害額は3億円を上回りました。

被害者の約3割が65歳以上の高齢者です。

前川清さん(76)
「おじいちゃんおばあちゃんであったり、自分は大丈夫だろうという悪い意味での平和ボケというのか、身に染みて自分に起こるんだという危機感を真剣に皆さんに考えてほしい」

前川さんは今年度、被害防止を訴える新しいコマーシャルに出演するということです。

前川清さん(76)
「だまされたらいかんばい!!」

今年、ニセ電話詐欺は急増し、被害額は3月までに2024年の同じ時期の約4倍となる1億2千万円を超えています。

4月中旬には・・・

警察官を名乗る男(実際の音声データ)
「はい。えー、私、警視庁捜査二課のシライシと申します。今、お電話大丈夫でしょうか」

県内に住む20代女性のもとにかかってきた実際の通話内容です。

警察官を名乗る男
「岐阜県警からの捜査協力などを受けておりまして、えー、電話しているんですけど。岐阜県の事件と聞いてですね、えー、何か心当たりというのはないですかね」

警察官を名乗る男は、女性の不安をあおるように話します。

しかし、電話を受けた女性は早岐署の警察官の家族でした。

女性
「あ、父が警察なので聞いてみていいですか」

すると、男は戸惑った様子で・・・

警察官を名乗る男
「事件の管轄が違うので、えー、情報共有等はしていないんですよ」

女性
「大丈夫です。父に代わります」

このあと、男は一方的に電話を切りました。

警察によると+(プラス)から始まる国際電話による詐欺が増加しています。

警察は非通知の電話には出ないことや、不審な電話は電話を切ることを呼びかけています。

テレビ長崎
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