1日午後1時半ごろ、大阪市西成区で下校中の小学2年生と3年生の児童7人の列に、レンタカーが突っ込みました。

女子児童1人があごの骨を折るなど重傷、男子児童6人も病院に運ばれましたが、全員意識はあるということです。

車を運転していたのは、東京・東村山市の無職・矢沢勇希容疑者(28)。意図的に子どもたちに車をぶつけたとして、殺人未遂の疑いで逮捕されました。

けがをした児童の救助にあたった人:
タイヤから(女の子を)引っ張り出して。
(容疑者に)「何してんねん!」といったんです。「免許証を出せ!」と言ったら東京の免許証でした。「東京から来た」と言って。

発生直後を目撃した人:
ひかれている子もいて、男の子たちも泣きじゃくっている感じだったんで…。
(容疑者は)無愛想で感情がないみたいな。しゃべっても返答がなくて、うなずくだけで。

警察に対し、「全てが嫌になったから、人を殺そうとして、乗っていた車で突っ込み、数人の小学生をひき殺そうとした」と供述している矢沢容疑者。警察は小学生らを無差別に殺害しようとしたとみて、捜査しています。
容疑者父「本当に申し訳ない」
「サン!シャイン」は、矢沢容疑者の父親を取材。父親は、謝罪の言葉と共に戸惑いを口にしました。

矢沢容疑者の父親:
けがをされた方、ご家族の方に本当に申し訳ないと思っております。
初めは大阪というから、「勇希じゃない、同姓同名だ」という思いでした。何で大阪なのかも分かりません。
息子はメンタルが弱い子と私は認識しています。何で他人に…というのが一番です。
お前…悩んで自暴自棄になっているんだったら、誰にも迷惑かけない方法があったんじゃないのかと言いたいです。
現場は幅の狭い道 ガードレールなどはなく
事件のあった場所は、それほど幅が広くはない一方通行の道路で、緑色に色分けされた歩行者用のスペースは設けられていますが、ガードレールなどは設置されていませんでした。

目撃者によると、容疑者の車はそこまでスピードは出ていなかったものの、幅寄せをするような形で次々と児童をひいていったといいます。

スペシャルキャスター カズレーザー:
(容疑者の心理は)もちろん理解は全くできないんですけど、子どもたちの治療はもちろん、心のケアをしっかり行ってほしいなっていうのをまず第一に思いますね。
こういったケース、無差別な犯行は時々聞かれますけども、車側に何らかの新しい機能を追加するとか、あとはこういう加害を行わないように、いろんな社会的なケアであったりだとか、セーフティーネットをつくるとか、いろんな案はあると思うんですけど。
基本的にこういう犯行をするっていうのは完全になくすことはできないと思うので、車がある以上、行おうと思えば起こせるし、内部に抱えている問題というのはあまりにも個別なケースなので、統一的な対応ってなかなかできないと思うので。
唯一できるのは、ガードレールなり、車が侵入できないようにポールなり、あとは路側帯のところに何かを設置するのが、確実に連続的な犯行を防ぐ方法になるのかなという気がします。
もちろん、道路の幅があるので一概に簡単に設置できるとは思えないですけど、それでも少しはあった方がいいんじゃないのと、どうしても思いますね。
(「サン!シャイン」 5月2日放送)