今年のゴールデンウィークは日の並びが悪く、最大4連休2回の間に平日3日間を挟んだ飛び石連休となっています。物価高や円安の中、どんな旅行先が人気を集めているのでしょうか。また、今からでも間に合うおすすめスポットを旅行会社に聞きました。
   
今年のゴールデンウイークの過ごし方について福井市内で聞くと―
「近場で、金沢に行く」
「飛び石連休だから、どこか近場でゆっくりする」
「天気が良ければバーベキューをしたり西山公園に行ったりしようかな」
「予算の問題もあるし、混雑が嫌。疲れないように近場で済ませる」
  
積極的に遠出をする人は少ない印象。そんな中、福井市内の旅行会社では、今年のゴールデンウイークの旅行先として、ある場所が2024年の2倍以上売れていると言います。
  
福井市内になる日本旅行ワールドの藤田佳昭さんは「うちに来るお客さんでは沖縄方面が多い。今年のゴールデンウィークは連休がたくさんとれる形ではないので、ちょっとしたリゾート感覚を味わうのにちょうどいいのでは」と話します。沖縄には7月に大型テーマパークがオープンする予定で、その混雑やホテルの値上げを避けたいという人の需要もあるようです。
 
また、北陸新幹線が県内開業したことで、開業前と比べて東京方面行きの旅行も2倍になったといいます。
 
日程としては、旅行から帰った後にゆっくりできるよう、5月3日と4日が特に人気だということです。
 
一方、連休の短さや円安、燃料サーチャージ代のアップなどを理由に海外旅行は下火に。ゴールデンウィークに人気というグアムも、例年の半分以下の予約状況だということです。
  
こうした中、ゴールデンウィーク後半に向けて今からでも予約が間に合うおすすめスポットについて、日本旅行ワールドの大沢正美代表取締は「20年ぶりの大阪・関西万博」といいます。「日帰りでバスでもJRでも行ける。宿泊も、大阪のビジネスホテルならまだ予約を取れるところがある」とのこと。入場するまでは1時間並ぶ時もあり「9時~10時は大変混雑しているが、午後3時以降は空いていて10時までやっているので、いろんなショーを見ながら夜遅くに楽しむのが狙い目」と話します。
 
今回の大阪関西万博には、過去最多となる158カ国と地域が参加します。海外旅行に行きづらい中でも、外国の雰囲気を味わえ、日帰りでも行ける旅先として万博がおすすめだということです。
 
福井から万博会場までは、京福バスと福井鉄道が、京都大阪線の高速バスを万博会場まで延伸しています。片道3時間で、日帰りで行ける運行ダイヤになっています。(福井駅発着の往復で、大人9900円)
 
その他のおすすめスポットとしては、花がきれいな季節ということで、いずれも、藤の花が見ごろを迎える▼奈良県の春日大社▼京都府の平等院を挙げていました。また、三重県のなばなの里では、ネモフィラが一面に咲き、見頃だということです。
  
いずれも周辺での宿泊は難しいものの、少し離れた場所にあるビジネスホテルなどを探せばコストを抑えつつ予約を確保できるということでした。
  
福井県内でも、鯖江市西山公園での「さばえつつじまつり」など、近場でもきれいな景色で気分転換できそうです。ゴールデンウィーク後半、今年ならではの旅で、非日常を味わってみてはいかがでしょうか。

福井テレビ
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