名古屋市で高架下に不自然に止まる車が見つかった。窓は白く曇り、中は消火器の粉で真っピンク。指紋を残さないための“常套手段”とされ、窃盗犯が使ったとみられている。数時間前に発生したバイク店での窃盗事件と関連が疑われ、警察が捜査を進めている。バイク店の被害額は300万円近くにのぼる。
なぜ?車内がピンク色に染まった車
名古屋市で撮影されたのは、高架下に止まる1台の車だった。窓ガラスは白く曇り、怪しい雰囲気が漂っている。
撮影者が車のドアを開け、目の当たりにしたのは驚くべき光景だった。

撮影者は、「まっピンクでした、中は消火器がまいてありました。指紋とかが出ないように泥棒がやる手みたいですね」と話している。
実は約8時間前、現場から15kmほど離れた場所で窃盗事件が発生していた。被害者によると、この車が犯行に使われた可能性があるという。
警報鳴る中でもバイクを盗もうとする2人組
愛知・春日井市で22日午前3時頃、とあるバイク販売店に1台の車がやってきていた。

そして中から2人が降りてくると、バールのようなもので店の扉をこじ開けた。しかし、ここで犯人にとって想定外の出来事が発生した。
被害にあった店のオーナーは「扉を開けた瞬間に、セコムのサイレンと警告のランプが光ります」と語っている。

警報音が鳴り響く中、2人は慌てた様子を見せながらも、逃げることなく盗みを続行。急ぎ足でバイクに手をかけ、運び出そうとしていた。
バイク断念し部品盗難…被害総額300万円近く
しかし、またしても犯行たちが想定外の出来事が起きた。

膝の高さに防犯用の鉄の棒が設置されており、バイクが通れなくなっていた。犯人は車から工具を持ち出し、切断しようとしたが簡単には切れなかった。
その間にも警報音が鳴り響いている。犯人たちは店の奥を物色し始め、バイクを諦めて部品を盗むことにした様子だ。

持ち運べそうなものを手当たり次第に盗み、焦っているのか部品を上から落としたり、仲間に投げて渡すなど、バケツリレー方式で次々と運び出していった。
被害を受けた店のオーナーは「(商品を)雑に扱っているのが本当に腹立つ。値打ちがわかっていないと思う」と話している。
犯人たちはトランクがいっぱいになると、その場を後にした。オーナーによると被害額は300万円近くにのぼり、警察に被害届を提出したという。
(「イット!」 4月24日放送より)