福井県内の魅力を再発見する「小旅」。新緑の季節、香りや表情豊かなハーブを楽しめるスポットにご案内します。高浜町のシンボル「青葉山」の麓にある観光施設「青葉山ハーバルビレッジ」では、合わせて30種類以上の薬草やハーブなどを観賞することができます。
「青葉山ハーバルビレッジ」の薬草コーナーでは、青葉山で自生するものや町おこしとして町内で栽培しているものなど20種類が植えられています。いずれも漢方薬の原料などに用いられています。
黄緑色の若葉が鮮やかなのはクスノキ科の落葉低木「クロモジ」。今の時期は小さな黄色い花が見ごろです。同じく花が見頃を迎えているのが、メギ科の多年草「イカリソウ」です。白や紫の花は初夏にかけてしばらく楽しめるそう。
そして、ボタン科の多年草「シャクヤク」は、これから初夏にかけて白い花が咲きます。
薬草コーナー横の「ウェルカムガーデン」には、ローズマリーやラベンターといったハーブなどが植えられています。中でも観賞用として人気の「ラムズイヤー」は、葉がやわらかい毛で覆われ、まるでひつじの耳のように柔らかい感触なのが名前の由来となっています。
そのほかハマナスやツワブキ、タチジャコウソウなどの芽吹いた葉の爽やかな香りも楽しめます。
施設内には、インスタ映えすると人気のスポットもあります。それが、木々の奥に見える“どこでもドア”です。異世界に繋がっているような神秘的な空間が広がっています。
ちなみに“どこでもドア”の向こう側は青葉山への登山口があり、辺りにはこれから見ごろを迎えるシャガの花が咲き始めています。
施設内を散策した後は、カフェでの休憩がおすすめ。人気の薬膳カレーやハーブティーなどが楽しめるほか、ハーブを使った雑貨なども販売されています。
木々に囲まれた自然の中で様々な植物を楽しめる「青葉山ハーバルビレッジ」。この時期ならではの新緑の景色は、清々しい癒やしのスポットです。