新番組の収録でスタートアップ起業家とトークを繰り広げるタレントのヒロミさん。朝食をとりながら打ち合わせをする「ブレックファーストミーティング」形式で、新ビジネスの話題で盛り上がる。
カテゴリは幅広く、ファッションでサブスクを展開するエアークローゼット、りんごを東南アジアへ輸出する日本農業、熱中症対策にもなるスマートウォッチを手がけるミツフジといった企業のトップと共に、若手のビジネスアイデアに耳を傾け、応援する。

一時期テレビから離れビジネス経験もあるヒロミさん。「経営者の物の見方が勉強になる」としながらも「でも俺って何屋なんだ?って話だけどね」と笑う。自身が経営者として学んだこと、そしてこの先の人生について、考えを聞いた。
「仕事」と「ビジネス」の違い
―― ヒロミさんは過去にテレビ番組の出演を離れて、ビジネスの世界を経験されています。その時期に学んだことは?
「仕事」って自分が動いて稼げる範囲のことで、「ビジネス」って自分が動くっていうより、色んな人を巻き込んで、お金を調達したり、色々な責任があったりと、仕事とビジネスの違いについて思うことがありました。
あと、商売をやっていると「儲かってます?」なんて聞かれますけど、経営者ってね実は儲からないんですよ。だってずっと先のことまで考えたら、今は儲かっていてもそれが本当に儲けなのかどうか分からないじゃない? 働いてくれている方の、人の人生もしょってる、責任もあるから。だから儲かる儲からないってのを考えてやるとあまり良くないとかね。そんなことをちょっと学びましたよ。
―― ビジネスで面白いと思う時は?
何かこうアイデアが浮かんで、それが世の中に受け入れらるかどうか、という点ですね。その反応の一つは売上で、これは儲かる儲からないではなくて、受け入れられたかを見るものとして、必要だと思っています。すごく評判はいいんだけど、売上があがっていない場合は、それってビジネスとしてはどうなんだろうと考えます。
還暦のタイミングで思うこと
―― ビジネスの世界で10年、テレビに戻って10年と、10年単位の節目を考えた時に、ヒロミさん自身のこれからの10年はどんなイメージですか?
自分も世の中で言うと60歳で"定年"だから、いろいろ考えるところがあったりしますよ。この先あと何年エンターテイメントの世界にいるのかとか、いつまでやったらいいのかなとかね。
あんまりね、老害で、周りのみんなに気をつかわれながらっていうのはね、その感じだけは察知しようと思ってます。本当にそうならないように。俺その感覚だけは結構ある方なのよ。昔ちょっと引いた時も、誰に何か言われたっていうより、自分から今生きるところはここじゃないんだ、何か違う所でという判断だったから。だからそういう時がきたら、すっとそうなってるかもしれない。

「おはミ」は流行らない、「おはようミーティング」で良い
日本の未来を変えるかもしれない起業家の卵たちから、新ビジネスのアイデアを聞き、先輩起業家と共に楽しくブレストをする。番組を進行する山本賢太アナウンサーは「さあ、始まりました。ヒロミのおはミのお時間です」と、朝から日本を変えていこうと力が入るが、ヒロミさんは…
―― 番組では「おはようミーティング」を「おはミ」と呼び、世の中に浸透させていこうと意気込んでいました。「おはミ」は流行りますか?
「おはようミーティング」でいいです(笑)。「おはようミーティング」好きなんだけど、収録の最初から「おはミ」なんて言うから。だいたい「おはミ」と「ヒロミ」がかぶってるじゃない? それじゃあさ、俺とのりちゃん(木梨憲武さん)で持ってた馬の名前が「のりミ」っていうのとさ、それと変わんないじゃない。「おはようミーティング」で良いと思いますけど。(一同、笑い)