岡山では倉敷市の美観地区にある大原家の別邸、有隣荘が瀬戸内国際芸術祭と連携します。老朽化した部分の改修を終え、約1年半ぶりに4月18日から特別公開されています。
有隣荘は、1928年、大原美術館の創設者、大原孫三郎が別宅として建てたもので、和風と洋風の建築様式を取り入れた貴重な建物です。建設から100年近くたち傷みが出てきたことから2024年、壁や天井、畳などの修繕が行われ、約1年半ぶりの特別公開となった今回は瀬戸内国際芸術祭と連携し、大原芸術財団が収蔵する現代アートの作品15点が展示されています。
福田美蘭さんのアクリル画は、クロード・モネの「睡蓮」にちなみ大原美術館中庭のスイレンの池を描いています。訪れた人たちは、ふだん入ることのできない貴重な建物の中で現代アートの作品を楽しんでいました。
(大原芸術財団研究員・学芸員 長谷川祐里さん)
「部屋それぞれの特徴を展示作品で表しているので、それぞれの部屋の特徴を楽しみながら現代の作品も楽しんでもらえる」
春の有隣荘の特別公開は5月11日まで行われます。