2024年度、香川県内に住む車いすの中学生が私立高校を受験した際、今後の対応について高校側が当事者と直接、対話しなかったのは、対応が不十分だったとして県は4月17日、この高校に対して行政指導を行いました。

2024年4月に施行された改正障害者差別解消法では、障害者が受験する際などには合理的配慮の提供に向けて学校側と当事者が建設的な対話をするよう求めています。

私立高校を所管する香川県総務学事課によりますと2024年度、県内に住む車いすの中学生は県内の私立高校を受験しましたが、学校側とのやりとりは生徒が通っていた中学校が行い、当事者との直接の対話はなかったということです。

県は、対応が不十分だったとして4月17日、高校に対して行政指導を行いました。一方、公立高校を所管する県教育委員会の淀谷教育長は、17日の定例会見で今回の事案について次のように述べました。

(香川県教育委員会 淀谷圭三郎教育長)
「法律があり文科省のガイドラインがあり、それに沿って基本的にやっていけばいいのではないか」

香川県は、県内全ての私立高校に対し、同じようなことが起きないよう周知するとしていて、県教委も対応を検討するとしています。

岡山放送
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