滋賀・草津市にある西方寺(さいほうじ)。ここは一風変わった、ピアノの音色が絶えないお寺です。

本当に置かれた“ストリートピアノ”。この日も演奏を楽しむ人が
本当に置かれた“ストリートピアノ”。この日も演奏を楽しむ人が
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住職の牧哲玄(まき・てつげん)さんは、「お寺は楽しい所なんだよっていうのが一番ですね。堅苦しい所ばかりではないよということ」と話します。

音楽で“堅苦しいお寺のイメージ”を変えるため、境内に誰でも演奏できるストリートピアノを設置しました。

住職の牧哲玄さん。地域の人のコミュニティーの場になって欲しいと、ピアノを設置した
住職の牧哲玄さん。地域の人のコミュニティーの場になって欲しいと、ピアノを設置した

取材班が訪れたこの日も、お寺の本堂では多くの人が演奏を楽しんでいました。

「音楽があるから人は感動したり心豊かになったり、そこで会える方々とも交流ができたりする。それがすごくこれからの時代、大事なのではないか」と、牧さんは考えています。

1台から始まった“寺ピアノ”は現在、3台まで増設されています。音楽を通して“地域の人達が繋がれる場所にしたい”という牧さんの思いが込められています。

演奏に来た人たちは笑顔を見せてくれた
演奏に来た人たちは笑顔を見せてくれた

演奏をしに来た人は「この場所で人と友達になって、どんどん交流の輪が広がっていってという感じ」「お墓とかって暗いイメージだけど、ここのお墓は楽しそう」と笑顔を見せました。

演奏に来た人たちは笑顔を見せてくれた
演奏に来た人たちは笑顔を見せてくれた

小学生の頃にピアノを習っていた牧さん。
人と人とを繋ぐ音楽の力を肌で感じ、7年前から“ピアノの音色が絶えないお寺”として、地域に寄り添い続けているのです。

牧さん:
最近は横の繋がりを毛嫌いする方もおられますし、面倒くさがるのでしょうね。ちょっと顔合わせて喋るだけでもいいのでしょうけど。そういうコミュニティーの場に、ここがなったらいいのかなと思います。

1台から始まった“寺ピアノ”は現在3台まで増設
1台から始まった“寺ピアノ”は現在3台まで増設

“寺ピアノ”で人々を繋ぐ牧さんの活動は、あすも続きます。

(「イット!」4月16日放送より)

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