出口が見えない物価高の波。
いわゆる“1000円の壁”に頭を悩ませるラーメン店も多い中、“大胆な一杯”で乗り切ろうとする店があった。一体どういう戦略なのか、取材した。
全体の量は2倍…ド迫力の油そば!
ランチタイムにお客さんが存分に味わっていたのは、背脂をふんだんにつかった人気の油そば。

器に入った醤油ベースのタレ。

そこに…これでもかと“背脂”を豪快にかけていく。

その“背脂ダレ”にしっかりと絡めるのは、もちもちの極太麺。

最後に自家製チャーシューや煮卵などを乗せれば完成…かと思いきや。

仕上げの“追い背脂”をして、ようやく店自慢の一杯のできあがり。
客は「味濃いめで絡みついてて、めちゃめちゃ美味しいです」「(背脂の)給油の日です。給油できました」などと話していた・

お客さん大絶賛の油そば。
しかし店は今、油そばの命である“背脂”の仕入れ価格高騰に直面している。

ラーメン平太周・呉英仁オーナー:
豚肉全体が上がっている。(背脂は)4倍くらいの単価になっている。

毎月2トンもの背脂を使うという店にとって、背脂の高騰は大きな負担となっている。
そこで店では、いわば逆転の発想で物価高に挑む、驚きの“メニュー”を開発した。それが…。

店員:
お待たせしました、爆爆盛焼油脂麺(ばくばくもりやきあぶらあぶらめん)です!

大きなどんぶりに盛られたド迫力の油そば。
全体の量は2倍、お値段は1杯1800円です。

大胆にボリュームアップして、あえて高めの価格設定にすることで、客単価を上げる狙いがあるという。
ラーメン平太周・呉英仁オーナー:
1000円以上でも食べに行きたいラーメンなんだなと、満足度を上げるような努力をしないと、と思う。
(「イット!」4月16日放送より)