15日に全線開通した立山黒部アルペンルート、15日、16日とあいにくの天気で、観光の目玉「雪の大谷」のイベントは中止となりましたが、多くの観光客が訪れ、そのほとんどが外国人です。

アルペンルートの入込客数は、かつては90万人台でしたがコロナ禍は大幅に減少。
ただ、昨シーズンは80万人台まで戻り、そのうち3割ほどが外国人観光客で、外国人が占める割合が増えています。
外国人観光客はどこでアルペンルートの情報を入手しているのか聞きました。

15日の立山・室堂。
「雪の大谷」を歩くイベントは中止となりましたが、室堂ターミナルの周辺では雪を楽しむ人の姿が多くみられました。

その9割は外国人観光客です。
どこから来ているのか聞きました。
Q.どこから?
「香港」
「台湾」
「タイから来た」


リポート
「結果はこちらです。例年通り、多くの外国人観光客は台湾や香港など雪が降らない、アジア中心の国から来ていることがわかりました」
室堂ターミナルにいた67人の外国人観光客に聞いたところ、台湾が最も多く23人、次いで香港が16人でした。

立山黒部貫光によりますと、おととし、アルペンルートを訪れた外国人観光客のうち、台湾からが最も多く43%、次いで、韓国、香港、タイでした。
Q.何のためにここに来た?
*観光客(台湾から)
「雪の壁」
Q.どうやって知った?
*観光客(台湾から)
「インスタグラム、フェイスブック」
「友達が勧めてくれた」
「両親が勧めてくれた」

Q.何のためにここに来た?
*観光客(香港から)
「雪の大谷を見に来た」
Q.どうやって知った?
*観光客(香港から)
「ニュースやフェイスブックから情報を入手」
*観光客(タイから)
「自然と山が好きで、リサーチしてここを見つけた。グーグルで知った」
多くの人がSNSや友人からの紹介をきっかけに訪れ、アルペンルートは地元のテレビでもよく取り上げられているといいます。
さらに…。
*ホテル立山 川上則幸宿泊部長
「前年に比べて、4月から6月は100%を超える予約。例年以上に予約が入った。考えられる理由はニューヨーク・タイムズ紙に紹介されたことが影響」

アメリカの有力紙、ニューヨーク・タイムズに富山市が取り上げられた後、欧米の観光客からの問い合わせが増えているということです。
*観光客(アメリカから)
「記事のことは知らなかった。興味はあります」
「最初はReddit(アメリカ発SNS)で写真を見つけた。その後アルペンルートのHPを調べた」

アジアから人気の立山黒部アルペンルート、今後は欧米からの観光客が増えるのか、注目されます。
ニューヨーク・タイムズに掲載されてから間もないので、その効果はこれからだと思いますが、期待したいですね。