4月16日、長野県木島平村で畑仕事をしていた90歳の女性がクマに襲われた。女性は腕や背中など11ヵ所をかまれ、病院に搬送された。女性の長男は「いきなり後ろからガバッとやられた」などと当時の状況を話した。警察などが住民などに注意を呼びかけている。
自宅裏の畑で草取り中に襲われる
午前7時前、木島平村穂高で自宅の裏の畑で草取りをしていた90歳の女性が後ろからクマに襲われた。

消防によると、女性は腕や背中など11ヵ所をかまれて病院に搬送されたが、自力で歩け、会話もできたという。
畑の中にはクマのものとみられる足跡が残されていた。
「いきなり後ろからガバッと…」
女性の長男には朝、興奮した様子で母親から「クマにやられた」と電話があったという。男性は「いきなり後ろからガバッとやられた。腕と脇腹を刺されたような感じ、かまれたんだか手でしたのか分からないけど、深さが2、3センチ。まさかこちらに出るとは思っていなかった」と当時の状況を話した。

クマは体長約1メートルの成獣とみられ、警察や猟友会が捜索したが、見つかっていない。
現場から約600メートル離れた場所には下高井農林高校があり、警察は住民などに注意を呼びかけている。
隣の市では男女3人がクマに襲われる
木島平村の隣の飯山市では、4月9日に男女3人がクマに襲われ重軽傷を負っていて、県が10日に北信地域に「ツキノワグマ出没注意報」を出している。

鈴など音の出るものを持ち歩くことや、複数人で行動することなどを呼びかけている。
(長野放送)