新潟県新発田市でアイドルグループ『ももいろクローバーZ』が自治体と連携して野外ライブを行った。新発田市にはライブ前日から多くの人が集まり、経済効果も大きかったようだ。

ライブ前日から多くのモノノフ「全力で楽しみたい」

4月12日、新潟県新発田市で行われた、ももいろクローバーZの野外ライブイベント『ももクロ春の一大事』。ももクロが町おこしを目的に自治体と連携して行うイベントだ。

新発田市
新発田市
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その集客力は凄まじく、ライブ前日から新発田市には多くのももクロのファン、通称モノノフの姿が見られた。

県外から来たモノノフは「当日はやっぱり五十公野公園が主体になるので、前日に来た」「新発田市の色々おいしいものを食べたり。ライブの日だけでは足りないので、前泊・後泊をして全力で楽しみたい」と高揚した様子を見せる。

ももクロが市内巡り観光PR!大きな経済効果に

2024年にライブが開催された京都府亀岡市では、なんと3億4500万円が市内で消費されたと推計されていて、新発田市としてもこのチャンスを逃さないよう入念に準備を進めてきた。

新発田市観光振興課の渡辺貴守課長は「メンバー4人、それぞれ新発田市に来ていただいて、市長に会っていただいたり、市内の観光スポットを色々回ってもらったりして、新発田市内の観光PRをしていただいている」と話す。

実際に高城れにさんが訪れた新発田市出身の実業家・大倉喜八郎の別邸『蔵春閣』では、一日で最大180人が訪れるなど予想以上の反響があるという。

高城れにさんが訪れた『蔵春閣』
高城れにさんが訪れた『蔵春閣』

同じく高城さんが訪れた月岡温泉にある店でも、高木さんが飲んだり試食したりしたものが人気に。

そこで、店を訪れていたモノノフに予算を聞いてみると…

「予算は正直あんまり決めていない」「このイベントの趣旨が地域貢献、ここにお金を使うというところなので、それに貢献するという感じ」

お金を使うのを惜しまないことが、大きな経済効果が生まれる要因の一つのようだ。

高城さんが訪れた店舗にファンの姿が
高城さんが訪れた店舗にファンの姿が

一方、市内の酒蔵の売店ではライブに合わせて赤・黄色・ピンク・紫の4色のドリンクを特別に提供していた。

王紋酒造の杉田昭彦社長は「ももクロさんのそれぞれのカラーがあるので、それに合わせて4色作って発売している」と狙いを話す。

もクロとコラボした日本酒
もクロとコラボした日本酒

好きなメンバーの色のドリンクを選べるほか、過去のグッズなどを飾った特設ブースを設け、ももクロとコラボした日本酒を販売するなどしてモノノフを歓迎していた。

臨時列車は満員!新発田城の来場者数も2倍以上に

そして、イベント当日。新発田市内はモモノフ一色に!イベントに合わせて運行された臨時列車は満員となった。

臨時列車は満員に
臨時列車は満員に

千葉から来たモノノフは「地方の経済に貢献できるということもあり、色んなところに行くとポスターも貼ってあって、新発田を楽しみながら旅行している」と満面の笑みを浮かべる。

当日も市内の観光名所を巡るモノノフも多く、ももクログッズが展示された新発田城では来場者数が普段の休日の2倍以上になったという。

大盛り上がりのももクロライブ!地域活性化に期待

新発田市の観光を楽しんだモノノフで超満員となった会場でいよいよライブがスタート!ももクロメンバーの登場で会場の盛り上がりは最高潮に達する。

ももクロ
ももクロ

最後まで会場を盛り上げたももクロメンバーも、盛り上がりが地域の活性化につながることを願っている。

百田夏菜子さん:
街の皆さんに協力いただいて盛り上げてくださった

玉井詩織さん:
この春一で来てくれた方は、ライブではないタイミングでも訪れている方がいる。皆さんにとっての新しい出会いのきっかけとなるライブ

ライブを楽しんだモノノフは「初めてなのに落ち着くし、また来たいなと思える街。こうやって全国からまた来たいなと思えるところが増えるのがいいと思う」「はじめは漢字も分からなかったが、ももクロのおかげで新発田という漢字も覚えて、この土地に初めて来ることができた。新発田のことを周りに広めて、旅行で、プライベートで来ることができたらなと」と話した。

2日目は強風のため中止となってしまったが、新発田市で過去最大級の盛り上がりを見せたライブ。

新発田市はアンケートで経済効果を測定し、メンバーの散策マップを作成するなどして盛り上がりを持続させていく考えだ。

(NST新潟総合テレビ)

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