東京・渋谷に多様な働き方に応じたフレキシブルオフィスビル「SHIBUYA WayP」が開業する。
1人用から最大19名向けのオフィスを用意し、2年契約で利用が可能だ。吹き抜け設計や専用テラスなど、働く環境への工夫が随所に見られる。
渋谷に柔軟な働き方に応えるオフィスビル誕生
コンセプトは、「好きに働く」。多様化する働き方に対応するため、渋谷にフレキシブルオフィスビルが誕生する。

渋谷の街が目の前に広がる屋上に、開放的な吹き抜け。多様化する働き方や企業形態に「フレキシブル」に対応するオフィスの一棟ビルが4月、東京・渋谷に開業する。

「フレキシブルオフィス」とは、柔軟な働き方に対応したオフィスのことで、複数の企業で一つの場所を借りるシェアオフィスや、時間単位で借りられるコワーキングスペース、レンタルオフィスなどの総称を指す。

東急株式会社・山下昌之さん:
こちらが最も多い10名前後のタイプです。面積は25㎡となります。

Work as you Please =「好きに働く」の頭文字を取って名付けられた「SHIBUYA WayP(シブヤウエイプ)」では、ニーズに合わせ、1人用から最大19名までのデスクとチェア付きのオフィスを用意する。
こうした小規模な少人数向けのオフィスを開業する狙いについて、山下さんは次のように話す。

東急株式会社・山下昌之さん:
最初のオフィスに東急のオフィスを選んでいただき、(企業が)大きくなった後、東急の中型オフィス・大型オフィスを選んでいただけるように、循環するサイクルにラインナップを加えたいと。

多数の企業が出入りするシェアオフィスと異なり、それぞれの企業と賃貸契約を結ぶ形で、共用部として用意されているWEB会議に特化したブースや、広々としたラウンジなどは、テナントのみが利用することができる。※基本は2年間の賃貸借契約
吹き抜けとテラスで快適性と創造性を両立
他にも、共用部には様々なこだわりがある。

東急株式会社・山下昌之さん:
テナントの方の専用テラスになってますので、お昼ご飯を食べたり、ブレインストーミングや、ちょっとしたデスクワークなどもできます。

代々木公園を見下ろせる開放的な屋上や、4階から屋上までつながる吹き抜けは、実はフレキシブルオフィスならではの工夫だという。

東急株式会社・山下昌之さん:
フレキシブルオフィスは、一部屋一部屋が非常に小さくなっているので、1フロアを細かく分けて作ると、採光や通風がちょっと確保しづらいという特徴がある。

東急株式会社・山下昌之さん:
中心部に吹き抜けを設けて、(建物の)内側で光や壁をとっていくという発想。どんどん起業される方も増えているし、多くの皆さんに支持いただけるのではないかと。
多様化する働き方に、柔軟に対応するオフィスが今後も広がっていきそうだ。
堤礼実キャスター:
何か発想を得るには、環境も重要ですよね。働き方が多様化している昨今、オフィスにおいても働き方を選べることで、新しい価値が創造されることを期待したいです。
(「Live News α」4月14日放送分より)