三笠宮家の彬子さまが初めてラジオパーソナリティーとして「オールナイトニッポン」に出演されます。
4月21日に放送を控え、その一部が公開されました。
4月21日午後6時から8時まで2時間放送されるニッポン放送の開局70周年特別番組「彬子女王のオールナイトニッポンPremium」。
3月、都内のスタジオで事前収録が行われました。
皇室によるラジオ出演は半世紀ぶりで、彬子さまは親交のある落語家の立川志の八さんや歌舞伎俳優の中村勘九郎さんをゲストに迎え、初めてラジオパーソナリティーに挑戦されました。
彬子さまは、出演を決めた理由を「実は私、話すということがそんなに得意なわけではございませんで。『あの』とか『えーっと』なんかが多いものですから、後で講演の書き起こし原稿などをいただくと、本当に自分の話し方にがっくりいたしますので、動画やラジオというのは本当は苦手なんですね。父が出演されました『徹子の部屋』や『オールナイトニッポン』は、お話が来たらお断りできないかもしれないと思っていたら、本当に来てしまったというような感じで。事務官たちから『これはお受けになった方がよろしいのでは』と背中を押されまして、本当に時代劇で見るような『ままよ~!』と飛び降りてみたような感じでございます」と明かされました。
プリンセスの意外な日常生活についても次々と紹介されました。
立川志の八さん:
彬子さまは漫画喫茶に行かれるんですか?
彬子さま:
漫画喫茶行きます。
中村勘九郎さん:
え、知らなかった。行かれるんですか?
彬子さま:
行きます。
立川志の八さん:
会員証も?
彬子さま:
会員証も。はい。
立川志の八さん:
「彬子女王」で?
彬子さま:
「彬子女王」で。ちゃんと免許証見せないと会員証を作ってもらえないので、それで本当に「三笠彬子」でもなく、ちゃんと「彬子女王」で作ったんですけれども、誰も気にはされない。
また、大好きな高校野球の話題になると、2024年の夏に決勝進出を果たし大旋風を起こした島根県の大社高校への思いがあふれ出す場面もありました。
試合中継が歌舞伎鑑賞のために見られず、代わりにラジオ中継を聞いた皇宮警察の護衛官から劇的な試合展開について報告を受けられた際のエピソードを明かされました。
彬子さま:
高校野球を見るのは好きですね。劇場から出て来たらすごい何か言いたい顔で側衛(護衛官)が待っててくれて。
立川志の八さん:
へー。
彬子さま:
「勝った!」って来た。「勝った!」「勝ったの!?」って、ものすごく熱量を込めて説明してくれて。その状況が目に浮かぶようで、そこで大興奮しまして。見逃し配信を見て泣いて、ダイジェスト番組を見て泣いて、で、お風呂に入ってもう一回泣く。
立川志の八さん:
もう熱量ハンパないですね。
彬子さま:
あれはすごい思い出に残っている試合ですね。
また、日本の伝統文化「歌舞伎」への思いも語られました。
彬子さま:
忠臣蔵なんて当時のワイドショーみたいなものだったと思うんですよね。
立川志の八さん:
そうですね。
彬子さま:
しばらく前に起こったことをすぐに芝居にして、当時の人たちのエネルギーってすごいなって思いますね。
立川志の八さん:
フィクションもノンフィクションも入れながら。
中村勘九郎さん:
微妙に名前も変えていくというね、時代も。
彬子さま:
抑圧されたときに発揮する力ってやっぱりすごく大きいんだろうなって。コロナ禍でも思ったんですが、やっぱり抑圧されていた時に、なにくそって頑張るところですごく大きいものが生まれていった気がするので。そういったことが歴史上何度もあるんだなって思いますね。
一方、今回、彬子さまは事前に寄せられたリスナーからの質問を読み上げられました。
これは彬子さまの希望によるもので、大学での研究テーマを見出せない兵庫・川西市にお住まいのラジオネーム・虎の屏風さん(17)から寄せられた「研究を続けられるうえでの原動力はどのようなことなのでしょうか?」といった悩みにも答えられました。
彬子さま:
17歳の高校生の方がすごくきちんとした言葉遣いでメールを頂いたことに大変びっくりしておりますけれども…。自分自身が素敵だな、面白いなって思っていることを皆さんにも読んで頂いて面白いと思って頂きたくて、研究も執筆活動も続けているようなところがあります。日常のささいなことでも「なんで?」と思ってみることで見えてくるものというのがたくさんあるんじゃないかと思って、何事にも面白がることが大事なのではないでしょうか。
また、日本ラグビーフットボール協会の名誉総裁として、ラグビー日本代表選手との試合前のエピソードについての質問にも答えられました。
彬子さま:
2メートル近いラグビー選手の方たちが腰をかがめて、私に目線を合わせて握手してくださるので、ものすごくうれしくて。
立川志の八さん:
涙しちゃうみたいな。
彬子さま:
そうそう。選手の方たちの汗とか、体温って感じることがなかったので、これだけの練習をされて今ここに来られているんだなっていうことも感じますし、握手すると手が結構ベタベタしているんですけれども、それってボールが滑らないようにグリースを塗っていらっしゃるからだっていうのも知りましたし。
彬子さまは収録を終え、「ひげの殿下」として親しまれた父の寬仁さま以来、半世紀ぶりに皇族としてパーソナリティーを務めた感想を、「あっという間でしたね、本当に。何かすごい変な汗をかいております。(出演の)リリースが出た瞬間くらいから『オールナイトニッポンに出るんだ!』みたいな連絡がすごくたくさん。群を抜いて。(初のパーソナリティーが)ちょっとプレッシャーになったようなところはあったんですけれども、実際お話ししてみたら、いつものメンバーが聞いて下さったというのもあって、リラックスしてお話できたかなと思います。素に近いような話をたくさんさせて頂いたので、私という人間をご理解頂く良いチャンスになったのではないかと感じております」と率直に明かされました。
また、放送を待つリスナーへ「楽しみにして下さっている方々に期待を裏切らないものになっているといいなと思っております」とメッセージも寄せられました。
親子3代にわたるラジオ出演となった今回の放送では、祖父の三笠宮さまや父の寬仁さまが出演した際の貴重な音源も紹介され、初めて聞いた彬子さまが今は亡き家族に思いを馳せられる場面もありました。
「彬子女王のオールナイトニッポンPremium」は、4月21日月曜日、午後6時から放送されます。