愛知県弥富市のスイーツ店「プラスワンズホーム」では、可愛らしい動物や昆虫などの形をした「いきものシュークリーム」が人気を集めています。いきものは月替りで変わるようになっていて、若きパティシエが腕を競い合って作っています。
■4月は「みつばちのビートくん」見た目だけじゃないこだわりも
弥富市の「プラスワンズホーム」は、ケーキや飲み物が楽しめる喫茶コーナーが併設された、地元で人気のスイーツ店です。

ショーケースには、定番のショートケーキを始め、チーズケーキやいちごタルトなどが並んでいます。

中でも、月替わりのシュークリームがあります。4月は「みつばちのビートくん」で、シュー皮の間には可愛らしいミツバチが乗っています。

可愛すぎて、どこから食べるか迷ってしまうほどです。
客:
もったいない。どっから食べようか…。
中にはバナナが入っています。顔と体が少しだけ黄色くなっているのは、生クリームにマンゴーのピューレを混ぜて作ったものです。

他にも、胴体の近くにチョコレートでできた花をあしらうなど、細かいところにまでこだわっています。
■シュークリーム作りが若きパティシエの登竜門に
「みつばちのビートくん」の販売は4月末までです。短いのには、理由がありました。
オーナーの服部太賀士さん:
若手パティシエにいろいろと技術を学んでほしいということで、1カ月と決めてやっています。
このいきものシュークリームは、若手パティシエが腕を磨くためのメニューにもなっていて、内容は月替わりで、3月はフクロウ、2月はひよこ、1月は干支のヘビでした。

およそ10年前から続いていて、なるべく生き物が被らないように工夫して作ってきたといいます。

4年目の同期、早川さんと中野さんは、「月シュー」と呼んでいるこのシュークリームで、腕を競い合っているということです。
中野さん:
次が自分の担当の月だなと思うと、ちょっと頭の中で次に何を作ろかなと考え出してはいるんですけど、実際に作るのは、出す2週間前ぐらい。
早川さん:
出して、お客さんが「わ〜かわいい」って言ってくれると、「は〜」って安堵して。
中野さん:
裏でガッツポーズしています。

いきものシュークリームは、若きパティシエたちの登竜門となっているようです。
早川さん:
(生き物)かぶりじゃないんですけど、「私もそれ作りたかったな」とか、「私もっとこだわれたな」とか。ライバルじゃないですけど、ライバルとして見ているので、月シューに関しては。(何を作るかは)基本的に言わないです。「こんなんできたで〜」って見せたいので、黙っています。完成するまでは。
(東海テレビ)