年末以降、“異常”な高値が続いていたイチゴがようやく手頃な価格に落ち着き、お買い得になっている。その理由を探り、イット!は各所にで取材を行った。

「毎日がイチゴフェスティバルみたい」

目黒川のそばにある店では、つやつやのイチゴ飴が販売されている。

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原材料高騰もあり、2025年は100円値上げし、一本800円になったが、最近になってイチゴの仕入れ価格が下がったという。

Couche・酒井美沙希さん:
(これまで)大体700円前後の価格帯だったんですけれども、今だと400円前後で仕入れることが可能になっています。材料高騰の中これはありがたいです。

さらに、2025年のイチゴは粒の大きさが揃っていて、甘さと酸味のバランスもちょうどいいという。

都内のスーパーを訪ねると、店頭に並ぶイチゴを多くの人が買い求めていた。

買い物客からは、「この値段になると、『買って』と言われると、『いいよ』と言いやすくなった」「果物の値段が下がるというのは、主婦としてうれしいですね」といった喜びの声が聞かれた。

店としても今、一押しだという。

アキダイ 秋葉弘道社長:
3月の前半までは高かったんですね。(今は)2割くらい安くなっているようですね。1カ月前と比べると2倍売れてます。イチゴフェスティバルみたいなのが毎日行われている感じですね。

3月と比べると収穫量が1.5倍に

旬真っ盛りのイチゴ。
農園では、誕生日に合わせて来たという子どもがイチゴ狩りを楽しんでいた。

宮本真綾キャスター:
もう真っ赤なイチゴがたくさんなってますよ。3メートルくらい歩いただけで赤くなっているのが200個くらいあります。

3月と比べると、収穫量が1.5倍に増えたというイチゴ。

そのため、直売所では3月まで1パック900円で販売していたものを、4月に入り650円に値下げした。

また、完熟したジャム用のイチゴは2割から3割増量するなど、大盤振る舞い。

農園スタッフ:
多分1キロくらい入って・・・。
宮本キャスター:
これ1キロも入ってるんですか?

農園スタッフ:
粒の大きさにもよりますけど、いつもは800gくらいだから。
客:
こんなに良いイチゴがこんな値段で買えるなんてうれしいですね。

赤く実ったイチゴ。3月に降った雪が良い影響をもたらしたという。

三須トマト農園・三須一生さん:
雪が降るくらいしっかり寒かったので。基本的には日差しがしっかりあって、晴れ間が続いてたので、気温が低いと寒暖差がしっかりできますから、すごくイチゴとしては状況が良かった。

気になる今後の価格についてはこう話す。

三須トマト農園・三須一生さん:
4月5月と、どんどん値段がまだまだ安くなりやすい時期ですので、どんどんどんどんお買い求めしやすくなると思います。

物価高の中、家計の助けになるお買い得なイチゴ。あと1カ月ほどは安く食べられそう。
(「イット!」4月10日放送より)