夏の参議院選挙に向けて福井選挙区で立候補を表明している、立憲民主党公認の藤原和士氏と国民民主党公認の山中俊祐氏は、ともに支持母体が県内の労働組合でつくる連合福井です。8日、連合福井の矢野義和会長が会見を開き、2つの党から候補者が出た場合はどちらにも推薦を出さない考えを示しました。
連合福井の矢野会長は、支援する2つの政党の県連に対し、2024年末から候補者の一本化を求め続けてきたことを明かしました。その上で、2つの党から候補者が出ている状況を「非常に残念」とし「連合福井として両党を推薦しない。組織を二分し選挙はできない」と話しました。
一方で、今後も候補者の一本化を求め続けていく考えを示しましたが、矢野会長は「候補者が連合の政策実現にふさわしいかを確認するためには時間がかかる。例えば6月頃に一本化したとしても『じゃあ推薦』とはならない。時間は限られているし、どちらの党にも『推薦』を出していない状況では、積極的な選挙運動は行わず組合員の自由投票になる」と難しさをにじませました。
参院選の福井選挙区には▼自民党現職で農林副大臣の滝波宏文氏▼立憲民主党新人で「かずえちゃん」として活動するユーチューバーの藤原和士氏▼共産党新人の山田和雄氏▼参政党新人の千田崇裕氏▼国民民主党新人の山中俊祐氏の5人が立候補を表明しています。最終的にどのような構図になるのか注目です。