サクラが見頃を迎えた8日、福井県内の公立のほとんどの小中学校で入学式が行われました。このうち越前町の朝日小学校は、人口減少に伴う町の学校再編計画で閉校した常磐小学校と統合し、新たな学校の歴史が幕を明けました。
2025年度に越前町の朝日小学校に入学した新1年生は58人で、上級生の拍手を受けながら入場しました。
常磐小学校は、1874年(明治7年)に創立しましたが、2024年度で学校再編により閉校。2025年度から車で約10分の距離にある朝日小学校に統合されることになりました。
式では、高田浩樹越前町長が「ご入学おめでとうございます。きょうから待ちに待った1年生です。初めての小学校にドキドキワクワクしていることでしょう」と式辞を述べました。
また、佐々木理恵校長は「学校の玄関には大きな樫の木があります。樫の木は丈夫で葉がたくさん茂っている。みなさんも大きくなってください」と新1年生を激励しました。
この後、6年生の中橋日万里さんが「1年生のみなさん、分からないことや困ったことがあったら6年生に聞いてください」と、新1年生を歓迎しました。
新1年生は初めての学校生活に「うれしい」「算数と国語が楽しみ」「(テストで)100点取りたい」などと話し、期待を膨らませていました。
常磐小学校に通っていた2年生から6年生の児童も、8日から朝日小学校の仲間です。これで全校児童は361人になりました。
常磐小から変わって朝日小に通う児童は「常磐小学校が閉校したけど朝日小学校で人数が多くなった。みんなと勉強したり遊んだりして友達づくりをしたい」と期待に胸を膨らませていました。
また、朝日小の児童は「優しく迎えてあげて、学校の目標である明るい、あたたかい、頑張る学校にしていきたい」と話していました。
県によりますと、2025年度、県内の公立の小中学校に入学する新1年生は1万1800人で、減少傾向が続いています。