定期検査中の関西電力の高浜3号機で4月30日、40代の男性作業員が水が張られたプールに落下し、全治4週間のけがをしました。被ばく線量に異常はなかったということです。
関西電力によりますと、30日午後8時23分頃、定期検査中の高浜3号機で原子炉格納容器の燃料取替クレーンの手すりに汚染拡大防止の養生をしていた男性作業員1人が、床の開口部に気付かず「原子炉キャビティ」というプールに落下しました。
このプールは、使用済み核燃料を取り出すときに利用するもので、事故当時は水面までの高さは8メートル、水深は4メートルでした。
作業員はクレーンですぐに引き上げられましたが、腰の骨を折る全治4週間のけがを負いました。水の放射線量は低く、被ばく線量に異常はなかったということです。
関西電力は、開口部の周辺にロープを張って通行規制を強めるなど再発防止に努めるとしています。
