アメリカ南部などで2日、大雨と19個の竜巻が発生した。洪水と家屋倒壊が相次ぎ、少なくとも7人が死亡した。多くの州で倒木や屋根の破壊、車の水没が続出し、生活基盤が打撃を受けている。豪雨は数日続く見込みで、テネシー州は非常事態宣言を発令し、住民に警戒を呼び掛けている。
豪雨で住宅街では冠水も
アメリカ南部などで大雨による洪水や竜巻が発生し、少なくとも7人が死亡した。

アメリカ・アーカンソー州レイクシティで、2日に撮影された竜巻の映像では、激しく巻き上がる竜巻が、電線を巻き込んでいるのか、いくつもの閃光を確認できた。

3日、同じレイクシティで撮影されたドローン映像には、竜巻で破壊されたとみられる建物の跡があった。テネシー州ナッシュビルでも竜巻に加え、激しい雨による洪水が発生した。

車がサイドミラーの辺りまで水没し、住宅街が冠水した。

アメリカ・ケンタッキー州でも、被害が出た。大木が根元から倒れ、住宅を押し潰している。また、金属板が刺さったままバックする車の姿もあった。ビルは外壁が崩れ、周辺にガレキが散乱している。

屋根がなくなった建物では、ボロボロになった断熱材が剥き出しになっている。暴風雨と竜巻の威力を物語っていた。
少なくとも19個の竜巻が発生…
アメリカ国立気象局は、南部と中西部で記録的な洪水となっていると警告した。
2日には、少なくとも19個の竜巻が発生したとしている。

このほか、アメリカのミズーリ州やインディアナ州などの広い範囲で家屋の倒壊などの被害が出ていて、AP通信によると、これまでに少なくとも7人の死亡が確認された。

この豪雨はあと2〜3日続くとみられていて、テネシー州知事は「非常事態宣言」を出して、住民らに警戒を呼び掛けている。
(「イット!」4月4日放送より)
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