冬の名残を感じさせる肌寒い天気の中、札幌市では、北海道大学の入学式が行われ、希望に満ちた若者たちが、新たな一歩を踏み出した。

知床の春はまだ遠く― 春が足踏みする中サーフィンも

4月3日から降り続いた雪。

知床の春はまだ遠く、オホーツク地方の斜里町ウトロでは、3日から13センチのまとまった雪が降った。

4月4日の最高気温も氷点下1.1℃で17日ぶりの真冬日に。

春が足踏みする中、胆振地方の厚真町の海岸ではサーフィンを楽しむ人の姿も。

この時期はまだ防寒対策は必要だが、今後、水温があがると共に本格的なサーフシーズンが幕を開ける。

斜里町ウトロでの積雪の様子
斜里町ウトロでの積雪の様子
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北海道大学で入学式! 若者たちが新たな一歩

そして札幌では、若者たちが新たな人生の波へと漕ぎだした。

札幌市白石区の会場で北海道大学の入学式が行われた。

白石区の会場で北海道大学の入学式
白石区の会場で北海道大学の入学式

2025年度の新入生2592人のうち約7割が北海道外出身で、ここ10年で最も多くなっている。

式典では、寳金清博総長からのお祝いの言葉や応援団などのパフォーマンスで新入生を歓迎した。

寳金清博総長
寳金清博総長

「(Q:将来どうなりたい?)偉大な人になりたい。飾られたい、クラークさんみたいに」(新入生)

「(Q:何になりたい?)病気でつらい人、苦しい人のケアがしたい。柔軟な対応ができる看護師になりたくて看護学専攻にしました」(新入生)

「バイトしたことないのでいろんなバイトをしてお金をためて道外(旅行)へ」(道外旅行に期待膨らむ新入生)

「ヤダ」(新入生の弟)

入学後の目標を語る新入生
入学後の目標を語る新入生

昔は当たり前だった光景『サークル勧誘』が禁止に!

そんな北海道大学の入学式で、ある光景が見られなくなっている。

50年以上前の入学式。

柔道部やボート部など、新入生を部やサークルに勧誘しようと、多くの先輩達が集まっている。

新入生の手にはチラシの山ができるほどだった。

しかし、今は大学側が、混雑緩和や安全を配慮して入学式での勧誘活動を禁止している。

新入生の手には勧誘チラシの山ができるほど
新入生の手には勧誘チラシの山ができるほど

さらにサークル探しにも変化が。

「北大のサークルを集めたサイトがある。そこからSNSに飛んでDMで新歓の参加を申し込む」(新入生)

時代とともに、入学式の風景も少しずつ姿を変えている。

入学式に参列した新入生たち
入学式に参列した新入生たち
北海道文化放送
北海道文化放送

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