岡山県内で初めての「日本版ライドシェア」がスタートです。玉野市のタクシー会社が4月4日からサービスを開始しました。見据えているのは瀬戸内国際芸術祭での観光客増加です。
(中西源太記者)
「こちらが岡山県内で初めての日本版ライドシェアで利用される車両。見た目は一見普通のタクシーに見えますが、車両の横に「自家用車活用事業車両」と掲示されていて、ライドシェア専用であることを示しています」
日本版ライドシェアのサービスを始めるのは、玉野市の下電観光バス宇野営業所です。営業所が所有する車両1台を使い、毎週金曜日の午後5時から9時に運行。利用は出発、到着地のいずれかが玉野市内であることが条件です。
慢性的に運転手不足が続き、特に、夕方以降の人手が足りないということです。
4月に開幕する瀬戸内国際芸術祭と大阪・関西万博で観光客の増加が見込まれることから週末の夕方の体制を補完するため、2024年11月、運輸局に申請し、許可されました。
運転手は営業所の中川英樹所長が原則務め、不在の場合は別の男性社員が対応します。
(下電観光バス宇野営業所 中川英樹所長)
「運転手が足らないということは運転手以外で対応をしなければならないそういった時に誰が走るかと考えた時にタクシー業界なので職員が走った方が良いということで営業所の所長自身が運行することになった」
運賃は距離によって事前に確定し、支払いは現金のみとなっています。