命の大切さを学んでもらおうと、越前市の福祉施設で4日、子どもたちにカブトムシの幼虫が配られました。
      
カブトムシの幼虫の配布を企画したのは、越前市が管理する越前市社会福祉センターです。2024年に、センター近くの休耕地の地主から「カブトムシの幼虫がいる」という話があり、職員が80匹ほど採集し育ててきました。
  
4日は、今立地区の児童館の小学1年生から3年生の子どもたち9人が社会福祉センターを訪れ、カブトムシの幼虫と対面しました。
  
カブトムシの幼虫は手の温度でも火傷してしまうほどデリケートということで、子どもたちは歓声を上げながら手袋を付け素早く容器に移し替えていました。

小学生たちは「大きくて、家で育ててるのよりも大きくて悔しかった。(家では))ヘラクレスオオカブトの幼虫とスマトラオオヒガタクワガタを飼っている。成虫になったら戦わせたい」「大きくてちょっと緊張した」などと話していました。
 
社会福祉センターでは「大切な命をずっとつなぎ続けていくためには、私たちが子どもたちに、こうしなさい、ああしなさいって教えるのではなく、子どもたち自身が命を育成していくことで学んでほしい」と期待しています。
 
今回配られたカブトムシの幼虫は5月ごろにさなぎになり、6月から7月ごろに成虫になります。
 
越前市社会福祉センターでは、絶滅危惧種に認定されているクロメダカも飼育していて希望者に配っています。
       

福井テレビ
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