大人気アニメ「エヴァンゲリオン」の聖地・天竜浜名湖鉄道の天竜二俣駅(浜松市)にある車両基地に、無断侵入する人が相次いでいるという。鉄道会社の関係者は「侵入はやめてほしい」と訴えている。

「エヴァンゲリオン」聖地に不法侵入相次ぐ

ゆっくりと回転し向きを変える車両。浜松市にある天竜浜名湖鉄道の転車台だ。

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大人気アニメ「エヴァンゲリオン」の聖地として知られるこの場所に不法侵入する人が相次ぎ、関係者が頭を悩ませている。

静岡・浜松市内を走る、天竜浜名湖鉄道の天竜二俣駅にある車両基地。
その一部は国の登録有形文化財だ。

ここでは蒸気機関車の向きを変えるための転車台が、今も現役で使用されている珍しい場所だ。

さらに映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」に登場する場所のモデルになったということで、敷地内にはラッピングした車両や物語の中で重要な役割を持つ「ロンギヌスの槍」のモニュメントが展示されている。

注意喚起の看板も無視し侵入…

これらを見学するには有料のツアーへの参加が必須。
しかし最近、無断で侵入する人が増加しているという。

天竜浜名湖鉄道・山岡広幸常務取締役は「最近だときのう来た人で、若い女性がスマホ見ながら入ってきた」と話します。

注意喚起の看板
注意喚起の看板

侵入者は敷地の入り口にある注意喚起の看板を無視して入ってくるということだ。

天竜浜名湖鉄道・山岡広幸常務取締役:
(基地内には)線路もあって、引っかかって転んだりするし、落ちたりもする。落ちて転車台に巻き込まれると大変危険。(Q.侵入者は何をしに来る?)写真を撮りに来るのではないか。(Q.侵入者の目当ては?)槍ですね。「ロンギヌスの槍」。

無断侵入した女性「マップ見ても何も書いてない」

4日の取材中にも、バイクで来た女性が基地の敷地内に許可なく侵入。

さらに中に進もうとしてきたところで、関係者に制止された。

無断侵入した女性:
転車台を見に来たんですけど。(Q.「立ち入り禁止」には気づいた?)まあ…はい。Googleマップを見ても何も書いていなかった。

相次ぐ侵入者に対し、鉄道会社の関係者は「鉄道用地にはみだりに立ち入らないと法律で決まっている。侵入はやめてほしい」と話した。
(「イット!」4月4日放送より)