春らんまんな景色をお伝えしている「シリーズサクラ」。4月3日は、西日本豪雨の復興のシンボルで、健気に咲くサクラの若木です。
細い枝に可憐なピンクの花が咲いています。2024年7月にオープンした倉敷市のまびふれあい公園。この地区では、2018年7月の西日本豪雨で小田川が決壊し、74人の犠牲者が出ました。24年、治水対策を終え、復興のシンボルとして川が決壊した場所に整備されたのがこの公園です。世界的な建築家、隈研吾さんが設計し、優れた景観を生み出しています。
公園の芝生広場を囲むように植えられたのが55本のエドヒガンザクラ。3月下旬から花をつけ始め、初めて迎えた春を健気に彩っています。
(倉敷市公園緑地課 西村貴裕課長代理)
「強い性質の木ということで病気にかかりにくく長生きすると聞いて、まびふれあい公園の場所にふさわしいとエドヒガンザクラを採用した」
幹の太さは、まだ10数センチ。時が経つにつれて大きくなり、将来、立派なサクラの回廊となることが期待されています。
(公園を訪れた人は…)
「大きくなるのが楽しみ」
「長生きします」
(倉敷市公園緑地課 西村貴裕課長代理)
「いろいろな所からたくさんの人に来てもらいたい。サクラを植えることで花見に来てもらったり、季節感を感じてもらえるような場所になれば」
どんなに時が経っても春が巡ってくれば、ここで災害を語る声が上がる。サクラの若木は、大きな役目を担っています。