中九州横断道路の一部『熊本環状連絡道路』について、国は4月1日に事業化を決定したと発表した。この区間が整備されれば、中九州横断道路と熊本西環状道路がつながり、熊本都市圏の交通渋滞解消へ大きく前進することになる。
熊本北JCTから下硯川ICまで約3.9キロ
国の事業化が決定したのは、熊本市と大分市を結ぶ中九州横断道路のうち、九州自動車道に整備される熊本北ジャンクションから熊本西環状道路の下硯川インターチェンジまでの『熊本環状連絡道路』約3.9キロ。

この区間が整備されれば、中九州横断道路と熊本西環状道路がつながり、半導体企業の集積が進むセミコンテクノパーク周辺から熊本港までの移動時間が、熊本県の試算で33分となり、現在より約1時間短縮できるとしている。
「渋滞改善には圧倒的な影響がある」
4月1日は熊本県庁でセレモニーがあり、木村知事と大西熊本市長などが出席し、くす玉を割って国の事業化決定を祝った。

木村知事は「熊本西環状道路とつなげることで、大津から熊本駅、熊本港をつないでいく。熊本都市圏の渋滞改善には圧倒的な影響がある『最後のピース』がきょう埋まることが決定した」と述べた。

事業化に伴い2025年度に盛り込まれた予算は1億円で、国は今後整備に向けて道路予定地の測量や地質調査などを進めることになる。

また、熊本県と熊本市はこの熊本環状連絡道路から大津西インターチェンジまでの約17.8キロの区間で、さらなる早期整備を目指し、2025年2月に国に対し九州自動車道と同じ水準の料金とする有料道路事業を導入するよう提案していて、国も有料道路での整備を前提に検討を進めているという。
(テレビ熊本)