愛媛県で平成以降として最大規模になっている今治市の山林火災。鎮圧宣言が出された3月31日以降も火は完全に消し止められていません。火はどこから発生してどのように燃え広がったのか、第一発見者らが証言しました。

山之内順一さん:
「私が発見した当初は10~20メートル位の範囲やったんよ。ほいで(燃えているのは)下の方やったけんね。そんなに火の勢いはなかったけど」

今治市長沢に住む山之内順一さん。今回の火事の第一発見者です。足腰を鍛えるため自転車で山を登るのが日課で、林の中に炎を発見し近所で金属加工業を営む飯野人睦さんに連絡をしました。

飯野人睦さん:
「対岸の川岸の方がずっと燃えているのが見えて」

案内してくれたのが今治湯ノ浦ICから南に約700メートルの山あい。山火事の発生現場とみられる場所です。

消防が覚知した時間は午後3時53分。飯野さんが119番通報の履歴と同じです。今回の山林火災の第一通報者となりました。当初は地面の落ち葉などが燃えているだけだったものの…

飯野さん:
「『あそこに池があります』とか『消火栓があります』とか、消防に説明している間に工事区間飛び越えて道の駅の裏の方に飛び火して。高速道路のトンネルがあるんですけど、トンネルの手前からトンネル巻くように上を越えて長沢のずっと北の方に」

火は風にあおられてどんどんと延焼。最初に発見された場所から東と北の方角に広がっていったといいます。そして気になるのが「なぜ火は付いたのか」。2人も疑問を示します。

山之内さん:
「出火した場所は、人の出入りは少ない」

飯野さん:
「(この辺りに火の気は)ないです。タケノコか山菜か、そんなので来た人のタバコの火、タバコ投げ捨てたのがたまたま燃え広がったんじゃないかなとは思うんですけど」

火の気も人通りもほとんどない場所での出火。消防と警察は検証を進めていますが、原因の特定にはまだ時間がかかりそうです。

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テレビ愛媛
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