元タレント中居正広氏の性暴力を認定しフジテレビの人権意識の低さなどを指摘した、第三者委員会の調査報告から一夜。被害を受けた、元アナウンサーの女性が1日午後、代理人弁護士を通じてコメントを発表した。

調査報告から一夜明け被害女性がコメント

被害を受けた元アナウンサーのコメント:
昨年12月に本事案が週刊誌等で報道されてからネット上などで、事実でないことを言われたりひどい誹謗中傷をされたりすることが続いていたので、昨日第三者委員会の調査報告書が公表されてその見解が示され、ほっとしたというのが正直な気持ちです。

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一方、報告書で指摘されたハラスメント事案について、フジテレビ清水賢治社長(64)は今朝、「これについては、速やかに事実関係を確認して、必要な処分を必要な手続きでやりたいと思います」と話した。

第三者委員会の調査報告書公表で、広がる余波。

報告書の中で中居氏と元アナウンサーの女性のトラブルを認識した後の対応に問題があったとして、当時の港浩一社長(72)とともに名指しされた事案当時フジテレビ専務だった関西テレビ・大多亮社長(66)は、3月31日夜にコメントを発表した。

関西テレビ・大多亮社長のコメント:
厳しいご指摘を受けたことを真摯に、そして深く受け止めております。被害に遭われた女性には寄り添うことができず。心よりお詫び申し上げます。

また、取締役退任以降、コメントを出していない日枝久元相談役(87)について、フジテレビ社外取締役の一人である齋藤清人・文化放送社長は1日朝、「長きにわたってけん引されてきた方ですので、何か、本件に関してメッセージを発信する機会があると日枝元相談役が判断すれば、そこは発信していただければと思っております」とした。

そして、1日の国会では、村上誠一郎総務相(72)も言及し、「民間放送事業の存立基盤に影響を与えかねならないばかりか、放送に対する国民の信頼を損ないかねない事態であると」と述べた。

重大な事態との認識を示した上で、村上総務相は、行政処分も含めた対応について問われると、「必要な対応につきましては、速やかに検討を行ってまいりたい」とした。
(「イット!」 4月1日放送)

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