2024年11月、JR瀬戸大橋線で列車が瀬戸大橋の上で約6時間に渡って立ち往生した問題で、JR四国は3月28日、発生した原因と対応策を発表しました。
この問題は24年11月10日、JR瀬戸大橋線の児島駅と宇多津駅の間で送電の設備が断線し、快速マリンライナーが瀬戸大橋の上で約6時間に渡って立ち往生したものです。
この問題についてJR四国は、送電設備が断線した原因について、電気を送る電線と受ける線の間に異常な発熱が生じた結果、断線したとしました。異常発熱の原因については特定できなかったということです。
対策として、電気を送る電線と受ける線をつなぐ金具を十分に磨き、電気抵抗を減らすようにしたということです。また、乗客を救助する渡り板が見つからず、救出が遅れた点についてはJR西日本とマニュアルを見直し、設置場所の明確化や点検を実施することとしました。
(JR四国安全推進室 山内條生室長)
「瀬戸大橋線上では、まずは長時間停車となるような事象を発生させないことが第一だが、異常時の対応については安全を確保した上で速やかにお客様の救済や設備の復旧などに関係各社と連携し、マニュアルや訓練などを生かしながら取り組みたい」
JR四国と西日本はこれまで以上に協力体制を強化し、2025年5月には合同訓練を行うことにしています。