野菜を長持ちさせるためには、正しい方法で保存することが大切。じゃがいもや玉ねぎなどは袋から出し、風通しの良い場所で常温保存し、切った野菜は水気を拭き取り、しっかりラップで包むと傷みにくいという。すぐ傷むという声が多いレタスは芯につまようじを刺す方法も。さらに、冷蔵庫の中が汚れづらく、整理整頓をしやすくなるためにはプロは紙袋の活用を推薦する。
袋保存避けて…湿気対策が長持ちのカギ
値上げ続きで大事に使いたい野菜だが、長く美味しく保存するにはどうしたらいいのか。

27日のテーマは、「野菜を長持ちさせるコツ、しってる?」だ。
野菜をどう保存しているか、街の人に話を聞いた。
街の声:
冷蔵庫に入れます。全部入れます。めんどくさいので。
ーー傷む野菜は何が多いですか?
街の声:
レタス。葉物系が結構すぐ傷んじゃう。買い物にあまり行かない人が買ってくると、1玉まるまる買って来るから、そういうとき大体残っちゃうことが多い。
街の声:
根菜類は、大丈夫かなって思って油断してると、気付いたら新しい芽が出かかってたりとか、気付いたら(冷蔵庫の)奥の方で悲しい状態だったりとか。
遠藤玲子キャスター:
全部使い切る前に食べられなくなるのは、もったいないですよね。では、どうしたらいいのでしょうか。まず買ってきた袋入りのじゃがいもは、どう保存していますか?
青井実キャスター:
違うんでしょうけど、そのまま冷蔵庫に入れてます。

遠藤キャスター:
青井さん、それはダメです。
プロ主婦として活躍する元家政婦のマミさんに「正しい野菜の保存方法」を教えてもらいました。ついつい、袋のまま冷蔵庫に入れがちだと思いますが、マミさんによると袋に入れておくと、湿気がこもって野菜が傷んでしまうので、まず袋から出すことが大事なんです。
プロ主婦・マミさん:
玉ねぎは、袋のまま入れてしまうと蒸れてしまいます。じゃがいもも玉ねぎと一緒で、湿気が嫌いなので、常温保存がおすすめです。
遠藤キャスター:
じゃがいもや玉ねぎ、白菜や大根などは常温での保存が適していて、風通しの良い場所に保存すると長持ちします。さらに、キッチンペーパーや新聞紙に包むと乾燥が防げます。
マミさんによると、これらの白菜、玉ねぎ、さつまいも、じゃがいもなどの野菜以外のきのこやほうれん草、キュウリ、人参、トマト、ブロッコリーなどは、基本的には野菜室での保存でOKです。そして、お料理好きの宮司さん、カット野菜はどう保存していますか?

宮司愛海キャスター:
切った面にキッチンペーパーを被せてラップで包む。ちょっと水分を吸収してくれるかなと。
プロ主婦・マミさん:
もし切り口が濡れていたら、水分を取ってください。切り口から酸化していくので、ぴったりとラップで包みます。
レタスの芯につまようじ…紙袋を使った整理整頓術も
遠藤キャスター:
濡れたまま保存すると傷んでしまうため、野菜を洗った後も水分を拭き取ることが長持ちの秘訣です。そして「すぐダメにしてしまう」という声が多く聞かれた「レタス」は、どうすればいいのでしょうか。

プロ主婦・マミさん:
芯に爪楊枝を3本ぐらい用意して、刺していきます。
遠藤キャスター:
たったこれだけで、何もしない時と比べて10日間ほど長持ちできるそうです。一体なぜなんでしょうか。

プロ主婦・マミさん:
レタスは、収穫してからも成長を続けています。その成長を続けていると栄養が芯の方に行ってしまって葉がしなしなになってしまうので、芯にある成長点を爪楊枝で傷を付けることによって傷むのを防ぎます。
遠藤キャスター:
芯が傷付くと葉にも栄養が残り、レタス全体を新鮮な状態でキープできるということです。その後、乾燥を防ぐために全体をキッチンペーパーなどで包み、芯の部分を下にしてポリ袋に入れ、「冷蔵室」に入れます。

遠藤キャスター:
買ってきたら袋から出すことが大切ですが、袋から出すと冷蔵庫の中が土などで汚れてしまうこともあります。そんな時におすすめなのが、余った紙袋です。紙袋の上部をハサミで切るだけで、野菜一つ一つの部屋を作ることができ、中が汚れづらく、整理整頓もしやすくなります。
野菜を長持ちさせるには、一手間が大切だ。
(「イット!」3月27日放送より)