鎮圧が見通せず、5日目に入った岡山の山林火災。現場では、まもなく雨が降り始める予報です。生活面への影響が広がりを見せる中、消火活動を助ける雨となるか、期待されます。

3月23日午後3時過ぎに岡山市南区で発生した山林火災は27日もヘリコプターなどを使った消火活動が続けられました。延焼は徐々に広がっていて、焼失面積は約565ヘクタールと、岡山県内の山林火災で最大となりました。

岡山市の大森雅夫市長が午後、消防の指揮所を訪れ、消火活動にあたる隊員を激励しました。

(岡山市 大森雅夫 市長)
「きょうはあまり風がなくこれから雨も期待できる。早期の鎮圧・鎮火をやっていきたい」

延焼に伴い生活面への影響が広がっています。現場に近い保育所と認定こども園では、合わせて約160人の園児を市内の別の施設で受け入れてもらう対応を27日から取っています。現場近くのコンビニエンスストアでは、臨時休業を知らせる貼り紙がされていて、店舗の営業にも大きな影響が出ています。

(住民は…)
「いとこや住民が心配。自分のことも気にしないといけないが…」

現場周辺ではまもなく、雨が降り始める予報です。待望の雨は消火活動の助けになるのか、期待されます。

現場近くの安全な場所から、現在の山林火災の様子を中西源太記者が中継でお伝えします。

(中西源太 記者)
「山林火災の現場近くです。27日は午後から雨が予報でしたが、いまだに雨は降り始めていません。しかし、どんよりとした雲が上空を覆っています。

山林火災の現場では所々でまだ白い煙が上がっている所が確認できます。私は火災発生翌日から現地で取材していますが、いまが最も煙が落ち着いているように感じます。

きょう1日火が上がっている様子は見受けられませんでした。住民の疲労も色濃くなっていて、雨による延焼防止が期待されています。」

(3月27日 午後6時10分ごろ OHKライブニュースで放送)

岡山放送
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