ショートではジャンプにミスがあったが最終グループ入りを果たす。迎えたフリーでは、武器の4回転サルコウのミスが響き5位で終えた。

焦りよりもワクワクが大きい

四大陸選手権から一夜明けて壷井に話を聞くと、「とにかく緊張した」と振り返る。

「ショートは緊張感に飲まれて体が全然動きませんでした。ただジャンプのミスはありましたが、前の自分であればもっと点数が下がっていてので、数年ジャンプ以外のスケーティングやスピン、ステップなどしっかり質の高いものができるようになってきたからこそ、フリー最終グループに残ることができたと思います」

初出場の四大陸を振り返る壷井
初出場の四大陸を振り返る壷井

大会期間中は表情が険しいときもあったという壷井。しかし、四大陸選手権の経験は、次の世界選手権で生きると語る。

「初めて大きな国際大会に出たことで、その独特な緊張感や重圧を世界選手権前に1度経験できたのは本当に収穫。焦りというよりも、世界選手権までに自分をどう高めていけるのかワクワク感の方が大きい。世界選手権までは今日はどうするか、いろいろ選択肢があると思うので、すべてを世界選手権でいい演技をするための選択をし続けていきたい」

女王・坂本花織に刺激を受けて

3月、同じ神戸のリンクを拠点とする壷井と坂本がメディアに向けて練習を公開した。