今シーズンは結果を追い求め、GPファイナルに7年ぶりに出場するなど好調さを見せ、こうした舞台に戻ってくることは「すごく自信につながった」と話す。
さらに3年ぶりに全日本選手権の表彰台にのぼり、四大陸選手権と世界選手権の切符をつかんだ。
枠取りのプレッシャーもあるが…
今回の世界選手権は、2026年開催のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の枠取りもかかっている大会だ。
過去、樋口はその枠取りを経験している。平昌五輪の出場枠がかかった2017年の世界選手権は11位だった。

「枠取りは苦手なこと。自分のせいで枠が減ってしまうことがあって、今回もプレッシャーにはなっています。ただ、しっかり自分の演技をして枠取りに貢献できるといいなと思っています」

続けて、「平昌五輪の枠取りも、自分が出られるかもしれない枠を一つ減らしてしまうことや、日本人選手全体で一人出られなくなっちゃうかもしれない、その可能性を消してしまったことの責任を感じているので、一番大事に考えていますが、自分の演技をしないことには結果が残らないと思うので、あまり考えすぎずにいたいです」と気を引き締めていた。
大技封印して質の高さを
年が明けて迎えた2月の四大陸選手権では、「久しぶりの大舞台で緊張した」ようだが、ショートもフリーもジャンプのミスがあった中で、冷静な判断でリカバリーする。日本勢最高位の5位だった。