海外有名ブランド「ティファニー」が、茨城・水戸市にある県内唯一の直営店「ティファニー水戸京成店」を6月末に閉店すると発表した。同県では、2024年末に「ルイ・ヴィトン」も撤退しており、専門家は大都市でのインバウンド需要優先が背景にあると指摘する。水戸京成百貨店は今後、新たなブランドを迎える予定だと発表した。

「ルイ・ヴィトン」に続き「ティファニー」までも…

茨城県から、あの有名海外ブランドが姿を消す。

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30代:
え!そうなんですか?
知らなかった。寂しいですね。

茨城・水戸市の水戸京成百貨店の1階にある「ティファニー」が、6月末で閉店すると発表した。

ティファニー水戸京成店は、2006年に茨城県唯一の直営店としてオープンした。事実上の茨城県からの撤退に、街ではティファニーを巡る様々な思い出が聞かれた。

50代:
初めて働いて買ったネックレスがティファニーでした。(撤退は)残念です。

50代:
オープンハートとか、大学生の頃とかすごい流行ってました。

ティファニーのオープンハートといえば、若者たちが買い求め、一大ブームとなった。

40代:
お世話になってたおばさんから、オープンハートのネックレスをいただきました。なんで無くなっちゃうのかなって。

一方で、茨城県からの海外ブランド撤退は、2024年末にもあった。

以前、ルイ・ヴィトンのショーウィンドーがあった場所は今は白い壁で覆われている(茨城・水戸市)
以前、ルイ・ヴィトンのショーウィンドーがあった場所は今は白い壁で覆われている(茨城・水戸市)

記者:
こちらには以前、ルイ・ヴィトンのショーウィンドーがありましたが、今は白い壁で覆われています。

同じく1階にあった「ルイ・ヴィトン」の直営店が閉店した。こちらも茨城県で唯一の直営店だった。

大都市旗艦店や主要空港優先に…地方は撤退は今後も続くか

相次ぐ撤退の背景について専門家は、インバウンドの影響を指摘する。

第一生命経済研究所 主席エコノミスト・永濱利廣氏:
インバウンド需要の恩恵を最大に受けるということを考えると、大都市の旗艦店とか、主要空港とか、そういう所の出店が優先されるので、逆に地方のお店は撤退しやすい。今後も同様の動きは、他の地方百貨店でも増えていく可能性が高いと思います。

水戸京成百貨店は、ティファニーの閉店について「契約満了」が理由だとコメントしている。

水戸京成百貨店:
ブランドをご利用いただいた顧客の皆様にはメンテナンス、お修理などの面でご迷惑をおかけすることは申し訳ない思いです。

水戸京成百貨店は「2025年秋から冬には、これまでよりもカジュアルにお買い求めいただけるインターナショナルブランドを複数導入予定」だという。
(「イット!」3月13日放送より)

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