2月の”最強最長寒波”の影響などで、2025年は東海3県の梅や早咲きの桜の開花が遅れています。ソメイヨシノの開花にも影響があるのでしょうか?福島智之気象予報士が解説します。

(動画で見る:“最強最長寒波"もあったのに…2025年のソメイヨシノの開花はなぜ「平年並み」? スマホを使ったA開花予想も

3月12日に発表されたウェザーニュースの桜開花予想では、名古屋は3月25日、岐阜は3月26日、津は3月29日となっています。名古屋は平年より1日遅いものの、岐阜と津は平年と同じ日になっています。

■2月は「最強最長寒波」も…梅や早咲きの桜に影響

花の開花時期は、花が咲くころの気温が大事な要素になります。

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名古屋の2月の最高気温は平年より高かった日が少なく、上旬には「最強最長寒波」もあり、梅の開花が平年よりも18日遅れました。

2月後半にも寒波の時期があったため、早咲きの桜の開花に影響したとみられています。

■3月下旬は気温上昇か…ソメイヨシノの開花を後押し

3月の最高気温は12日までは平年より高い日も低い日も同じようにあり、平均すると、平年並みに近くなります。

月の後半は16日以降に、寒の戻りがありそうですが、その後は月末にかけて気温がぐっと上がると予想されています。

そのため、3月全体の平均でみると平年並みに近くなり、ウェザーニュースは名古屋の開花予想日を3月25日にしていますが、寒の戻りの影響を受け、福島気象予報士は27日ぐらいに遅れるのではないかと予想しています。

■スマホで手軽に…桜の開花日を「AI予想」

お花見シーズンを前に、桜がいつ見頃を迎えるのか気になりますが、ウェザーニュースが2025年3月から新たなサービスを始めました。

ウェザーニュースアプリの「桜AI開花予想」は、スマホで撮影したソメイヨシノのつぼみの写真を送信し、撮影場所を入力すると、AIがつぼみがどこまで成長しているかを7段階で判定します。

さらに撮影した場所の今後の天気や気温なども考慮して、つぼみがいつ咲くかを予想します。

実際に名古屋市内でソメイヨシノのつぼみを撮影して、送信したところ、「3月23日頃」と表示され、ウェザーニュースが公式に発表している開花予想日の3月と、近い結果となりました。

(東海テレビ)

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