葉物野菜などの高騰が続く中、家計を支える“救世主”として、きのこに関心が高まっている。
価格が安定している理由について取材した。
「価格安定」に太鼓判!
葉物野菜に比べて価格が安定しているというきのこ類。

都内にあるきのこ料理専門店「Shangri-La's secret ROPPONGI」では、スーパーなどに出回らない珍しい国産きのこを約20種類取りそろえ、鍋などで食べられる。

長野県産の「タモギダケ」を東中キャスターがパクリ!
東中健キャスター:
かなり厚みがあって食感はしっかりしてます。かみ切ったあとに、しっかりときのこの香りが華やぐような感じです。
きのこには、他の野菜と“ある違い”があるという。

Shangri-La's secret ROPPONGI 稲垣範之さん:
野菜に比べると大きく値上がりしていることはないので、落ち着いた価格帯といいますか、安定的な価格帯で取り扱いができています。
買い物客「おいしい・安い・体にいい」
東京・練馬区にあるスーパー「アキダイ 関町本店」を訪れると、店頭には「しめじ」や「マイタケ」などが並ぶ。店内にあるものを合わせると20種類以上のきのこを取りそろえているという。
気になるきのこ類の価格はどうなのだろうか?

アキダイ 秋葉弘道社長:
この何カ月間、私たち販売する立場としても非常に助けられた。かなり流通量も価格も安定しています。お客様の家計にも本当に優しかったなと。

流通量が安定しているので、価格が急に上がることがないという。
買い物客からは、「美味しいし安い。安定してあるしね。で、体にいい」「キャベツとか青物とかすごいですよね。それに比べたらそんに値上がりしてる感じはないんで」といった声が聞かれた。アキダイの秋葉社長も「この物価高の救世主というのは、きのこでしょう」と太鼓判を押す。
「同じ条件で生えやすい」価格安定の理由
では、きのこの価格が抑えられているのはなぜなのか。
横浜市でシイタケを栽培している「永島農園」を訪れると、肉厚のシイタケが数多くできていた。

永島農園 永島陽子さん:
温度、湿度の管理をすることによって年間を通して、わりとにょきにょき同じ条件で生えやすいっていうところはあると思う。安定して出荷はしやすいかなと思う。

ハウスの中で温度や湿度などを管理して栽培するため、天候の影響などを受けづらいという。そのため、価格も…。
永島農園 永島陽子さん:
(価格は)そんなに大きく変わっていない印象ですね。

また冬の寒い時期は、シイタケが出荷できる状態になるまで約3週間。短い期間で育つのも、きのこ類の安定した供給につながっているという。
(「イット!」3月12日放送より)