春の味覚・タケノコの価格が寒波などの影響で高騰しており、仕入れ価格は例年と比べて3倍ほどになっているという。
料理店やコース料理の値上げに踏み切り、スーパーの利用客からは「もう買えない」と悲鳴が聞かれた。

「頭が痛い」コース料理値上げも…

春の代表的な味覚の1つ、タケノコ。
3月ごろから香りと甘みが強くなり、まさに今が旬の食材だ。

ところが、2025年は異変が…。
取材班は、東京・東京・港区の日本料理店を取材した。

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旬のタケノコがびっしりと敷き詰められた炊き込みご飯。
店では国産のタケノコだけをふんだんに使い、コース料理を提供しているが…。

いと家・伊藤祐紀オーナー:
去年よりだいぶ(タケノコの)値段が上がっている…。頭が痛い。

店主は、タケノコを使ったコース料理の価格を3000円ほど値上げに踏み切ったという。

いと家・伊藤祐紀オーナー:
メチャクチャ痛いです…。手の届きづらい食材になってしまうのかな。

スーパーから消えた“生タケノコ”

さらに都内のスーパーでは、毎年この時期に入荷するはずのタケノコが、2025年は全く仕入れできない状況だという。

スーパーアキダイ・秋葉社長:
生の国産(のタケノコ)はまだないんですよ。寒波と雨不足の影響で入荷が遅れている。タケノコは目が飛び出るほど高い!高級なマグロを食べる感覚。1本1500円ぐらいが原価。それはちょっと、売れるもんじゃないですね。

列島に襲来した最強寒波などの影響で、生育不良が起きているという。

タケノコの仕入れ価格は例年に比べ3倍ほどになり、入荷したところで全く売れなくなる事態になっているという。

買い物客からは、「春はやっぱりタケノコごはん。(Q.価格が3倍)え!もう買えないです。食べられないです。我慢するしかないかな」「一度くらいは生のタケノコを食べてみたい。(高すぎて)一回だけかもしれないけど」といった声が聞かれた。

それでも、春を味わいたいーー。
そこで、手に入らないタケノコの代わりにオススメの食材を聞いてみると…。

スーパーアキダイ・秋葉社長:
(炊き込みご飯で)タケノコと競合するのはキノコ。キノコは価格が(安く)安定している。
高かった白菜・ダイコン・キャベツ・レタスを含めて(3月半ばに)値段が落ち着くと思うので、期待していてもらって結構だと思いますよ。
(「イット!」3月6日放送より)