「伝説の三重連」として鉄道ファンに語り継がれている伯備線のD51蒸気機関車を忠実に再現したジオラマが3月12日、新見市の観光案内所にお目見えしました。

◇除幕式の様子

ジオラマは、香川県在住の鉄道カメラマン・坪内政美さんらが制作。伯備線の急勾配を蒸気機関車3両をつないだ「三重連」で貨車を力強くけん引しながら進みます。

1968年ごろから1972年まで新見市で採掘された石灰石を兵庫県姫路市の工場へ定期的に輸送していたD51蒸気機関車。定期列車の三重連は珍しく、伝説の「伯備線布原三重連」として鉄道ファンに語り継がれています。

約半世紀ぶりに“復活”した伯備線の三重連。鉄橋の向かいの山や駅舎でシャッターチャンスを狙う多くの鉄道ファンの姿も再現され、見る人をあの時代へと引き込みます。

(ジオラマを制作した鉄道カメラマン 坪内政美さん)
「実際に風景を見た人、この場所にいた人にもう一度、新見に来てもらい、当時を懐かしんでもらいたい。今の若い世代、知らない世代にかつての新見は鉄道撮影のメッカだったということを知らせたい」

(新見市観光協会 井上富男会長)
「これを見に来てもらえる人、多くの人に見てもらいたい」

この鉄道ジオラマは2026年3月末まで新見市西方の新見市観光案内所で常設展示されます。

岡山放送
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