国際女性デーの8日、アメリカ・ロサンゼルスで、宇宙飛行士の山崎直子さんらが宇宙分野での女性活躍について語りました。

8日、ロサンゼルスのジャパンハウスが主催したイベントで、日本人女性2人目の宇宙飛行士、山崎直子さんとスペースXが現在開発中のスターシップの月旅行を購入したチトー章子さんが対談しました。
山崎さんは、世界では女性宇宙飛行士の新規採用が増えているものの日本では人数が少なく、より多くの女性が宇宙に興味を持って欲しいと語りました。
そのうえで、「夢をもつことを恐れないで欲しいし、夢を次の世代へとつなぐことができれば、夢は実現できる」とメッセージを送りました。

チトー章子さんは夫のデニスさんと約1週間かけて月を回る予定ですが、10人が搭乗できるものの、実際に購入しているのは、チトーさん夫婦2人だけだと明かしました。
スターシップは当初、2023年に完成予定でしたが開発が遅れています。
チトー章子さん:
長くかかる開発と最初から思ってるので、過程の一つなのかな、という風に思ってます。
山崎さん:
チトーさんが月を目指されるということは、もちろん旅行という面もあるんですけれども、世界の宇宙開発を押し上げていく、前に進めていくことにもなるので、そうした貢献としてもすごくありがたいなと思います。
山崎さんは、加速していく宇宙開発について「宇宙ゴミの問題や、兵器になり得る衛星の破壊実験が行われていることなどについて管理して規律を守っていく国際的な枠組み作りがより大事になると思う」と警鐘を鳴らしています。