兵庫県宝塚市に住む夫婦が、市に約254億円を寄付し、話題となった。過去には愛知県でも、自治体や大学に多額の寄付が寄せられたケースがあった。

■「市民のためになるのであれば…」夫婦が兵庫県宝塚市に254億円を寄付

宝塚市に約254億円を寄付したのは、市内に住む元会社役員の岡本光一さんと、妻の明美さんだ。

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寄付金の内訳は「市民病院の立て替え費用」として250億円、残りの約4億円は「手術支援ロボットの購入費用」として寄附されたという。 

市の担当者の“慌てぶり”はSNSへの投稿からも伝わってきた。

【宝塚市の投稿】
再三の投稿修正で申し訳ありません。あまりの金額に担当者が緊張し過ぎています

病院側に寄付に対する思いを聞いた。

宝塚市立病院の岡田敏弘病院長:
配管が古くなっているので40年経ってもう厳しいので(修理すべき)うれしさ、驚きもあり(巨額すぎて)重責もある。

寄付をした光一さんは元々、電子関係の技術職をしていたという。

岡本光一さんのコメント:
阪神・淡路大震災のときに、私たちはボランティアを始めて経験しました。財団を設立し、相談にのっていただいたのが宝塚市さんでした。宝塚市民のためになるのであればとの思いで今回、宝塚市立病院建替え費用のための寄附をする事となりました。

■愛知では学校に多額の寄付をした人も

こうした多額の寄付は、これまでに東海地方でもあった。

トヨタ自動車の元最高顧問、豊田英二さんとその遺族は、地元の豊田市にあわせて11億円を寄付。市はこの11億円で、ものづくりに関する2つの基金を設立した。

この基金から作られたものの1つが、2017年にできた「ものづくり創造拠点SENTAN(せんたん)」だ。

SENTANは、ものづくりに携わる人や起業を目指す人に向けた交流スペースや…。

金属加工やレーザー加工など、その場でものづくりができるワークスペースに…。

子供たちに向けたサイエンスルームに会議室など、地元のものづくりをさらに盛り上げるための施設にした。

また、南山大学や南山高校などを運営する「南山学園」には2005年度、多額の寄付があった。

額は180億円とされていて、当時の報道によると2008年度に新設した小学校から大学までの教育や研究活動の支援に役立てられたという。

2025年2月14日放送

(東海テレビ)

東海テレビ
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