三重県桑名市のてらまちダイニングUOSUE(うおすえ)は、ハワイ料理も楽しむことができる人気の飲食店です。店を営む女性の「ハワイ好き」が高じて、「鮮魚店のハワイアンダイニング」というユニークなスタイルが誕生しました。

■老舗鮮魚店が始めた人気の飲食店「てらまちダイニングUOSUE」
三重県桑名市の寺町通商店街の一角にお店を構える鮮魚店、魚末(うおすえ)は、今では見かけることが少なくなった、町の魚屋さんです。

金髪がトレードマークの4代目、小池善尋さんが店主です。

パートナーの愛子さんと、愛子さんの母、園子さんと店を営んでいます。

自慢は毎朝市場から直送される新鮮な魚です。ショーケースには、鮮魚はもちろん、切り身や、刺身が並びます。

店の奥では、フライや煮物、焼き魚の他、お惣菜なども作っていて、できたてが店頭に並びます。

魚末は昔ながらの鮮魚店ですが、2023年に店を全面改装し、2階に飲食スペースの「てらまちダイニングUOSUE」をオープンしました。

豪華でボリューム満点なメニューが人気で、魚がおいしいのは当たり前、見ただけでうれしくなるような盛り付けにもこだわっています。
鮮魚店の豪華な海鮮丼を求め、県外からも客が訪れるといいます。

一番人気の「お刺身定食」は、その日のおすすめの中からネタを選ぶことができます。

手づくりの8種類の小鉢がついて1540円です。
■ガーリックシュリンプが人気…自慢のハワイ料理
鮮魚が自慢の店ですが、ハワイ料理も味わうことができます。サーモンやマグロなど、ハワイ料理には海鮮メニューが多く、そのため鮮魚店ならではの新鮮な魚介類を使ったメニューを提供できます。
マグロを玉ねぎや海藻で和えた、ハワイの郷土料理ポキや…。

ぷりぷりの海老を使ったガーリックシュリンプ。

本場の味に近づけるためにんにくをたっぷり使っていて、ハワイ料理の中では一番人気です。
■ユニークなスタイル誕生の理由…ハワイ好きなのに行けない時間が
ユニークな魚末ですが、数年前には、閉店の危機もありました。

2代目が亡くなり、妻の園子さんが3代目となって店を切り盛りしていましたが、鮮魚店の仕事は重労働で、店を閉めようと考えたといいます。
危機的状況の中、娘の愛子さんが現在店主の4代目、善尋さんと出会いました。
店をなくしたくないという思いから、会社員をやめて魚末の4代目に転身し、自慢の魚をもっと多くの人に食べてもらいたいと2023年、2階に飲食スペースをオープンさせました。
愛子さんは、ハワイへの留学経験もあり、年に何度も行くほどハワイが大好きでしたが、オープン当時はコロナ禍で渡航できなかったため、鮮魚店のハワイアンダイニングというユニークなスタイルが誕生したということです。
2025年2月10日放送
(東海テレビ)