寒波の影響などで野菜の高値が続く中、少しでも安く買い求めたいと、産直市場が人気を集めています。春を迎え、今後の価格がどうなるのか見通しを聞きました。

■スーパーよりも安い「産直市場」 米は2時間で売り切れ

岐阜市にある産直市場「おんさい広場鷺山」は、岐阜市や周辺で生産された旬の野菜や果物などを販売しています。

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厳しい寒さの影響などで野菜の高値が続いていますが、この産直市場では農家が直接卸しているので、より新鮮な野菜が周辺のスーパーよりも1割ほど安く買えるといいます。中でもお値打ちなものを聞くと…。

おんさい広場鷺山の吉村きみゑさん:
安いものはこの小松菜、100円から150円くらい。一番高い時と比べれば1~2割は安いと思いますけど。

キャベツは冬キャベツと春キャベツが並ぶ時期で、スーパーと違い大きさも形も様々ですが、1玉54円から432円で販売されています。

高値が続くコメは、岐阜県産で農薬を減らした特別栽培米が5キロ3500円ほどと、前年の倍近い価格ですが、300キロがわずか2時間ほどで売り切れました。

■”夏野菜"は今後お値打ちに…高値が続く野菜も

雪や寒波の影響を受けた野菜の価格高騰で、野菜の価格はどうなるのでしょうか。愛知県瀬戸市のスーパー「新鮮市場いせや」の福丸社長に、今後の見通しを聞きました。

福丸明男社長:
キャベツ、白菜はまだまだ高値で推移が続きまして。ただ今後間違いなく、キュウリ、ナス、ピーマン、特にキュウリが間違いなく値段が落ちてくるだろうと。

季節が暖かくなり、市場に出回る量が増えてくるため、キュウリやナスなどは価格が下がってくるということで、他にも今が旬な新玉ねぎやイチゴがお値打ちになりそうだということです。

農林水産省の主な野菜の価格の見通しでは、白菜やキャベツは冬の間の雨が少ない影響で大きさが小さく、出荷量も平年より少ない状況が続いています。これから出荷の春物の生育は順調ですが、しばらくは平年を上回る価格になる見込みです。

平年よりやや価格が上回る見込みなのが、ほうれん草と玉ねぎです。ほうれん草は他の葉物野菜の出荷量が少ない影響で需要が高まり、玉ねぎは一部の産地の生育の遅れの影響で、3月は出荷量がやや平年を下回るため価格に影響しているそうです。

(東海テレビ)

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