地元サッカーチームのJ1昇格や瀬戸内国際芸術祭など、2025年は岡山の経済活性化に期待感が高まっています。日銀岡山支店のトップが3月6日、新年度を前に地域経済の見通しを語りました。

(日本銀行岡山支店 廣瀬敬久支店長)
「ファジアーノ岡山の活躍も地元の人の支出行動に大きな影響を与える。そういったことをきっかけに新しい仕掛けをしながら需要喚起をしていくことは非常に期待できる材料」

廣瀬支店長は6日の会見で期待感を示しました。

ファジアーノ岡山がJ1に昇格したことを受け、ホーム戦ではチケットが完売し、サポーターによる飲食や土産の購入などで新たな経済効果が生まれています。また岡山、香川の島などで4月から開かれる瀬戸内国際芸術祭についても、地域経済が盛り上がるきっかけになればと期待感を示しました。

一方、懸念材料となるのがアメリカのトランプ大統領がすでに一部の国に対して示した関税の引き上げです。現在、日本は対象となっていませんが、廣瀬支店長はアメリカの動きについて慎重な姿勢を示しました。

(日本銀行岡山支店 廣瀬敬久支店長)
「何を対象に誰を対象にいつ発動されるかによって影響は変わってくる。両面の効果がどう出てくるかを、具体的に出てくる内容を見ながらそのシナリオに合わせて対応分析をしていく」

現時点で県内企業への影響は顕在化していないものの、今後の生産や設備投資に影響が出るなどといった懸念の声が上がっています。

岡山放送
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