スペイン・カナリア諸島で3日、豪雨が発生し数十台の車が川に流された。車に取り残された女性は通り掛かった男性に救助された。一方、インドネシア・西ジャワ州などでも洪水で最大3m冠水し、多くの住民が避難を余儀なくされている。現地ではボートでの救出活動も行われており、大雨の予想に被害拡大が懸念されている。

カナリア諸島で数十台の車が濁流に流される

北大西洋のスペイン・カナリア諸島で、現地時間3日に濁流に押し流される車が撮影された。

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撮影者:
うわー!うわー!

突然の豪雨が街を襲い、数十台の車が川に流された。

撮影者:
あの車を見ろ!あそこに誰かいる!

取り残された赤い車には、女性が閉じ込められたままだ。やがて1人の男性が近付くと、運転席のドアを開け、女性を無事救助した。

助けた男性:
突然の大雨で数台の車が流されました。彼女はそのうちの1台に乗っていました。そこに人が閉じ込められているなんて信じられませんでした。

中には、海にまで流された車もあった。

撮影者:
車が海に流されている、なんてこった!

ロイター通信は、「この車に人は乗っていない模様」だと報道した。当時、地元当局は、市民に対し不要不急の外出を控えるよう呼び掛けていたという。

インドネシアでは大雨で街が水没

大雨の被害は、東南アジアでも広がっている。

冠水した街
冠水した街

インドネシア・西ジャワ州では4日、冠水した道路を走る車とオートバイが、広い道路の一番右の車線だけを走っており、この部分が比較的水位が低い為とみられ、真ん中付近を歩いている人は腰の上あたりまで水に浸かっていた。

街の人:
今回の洪水は突然来たので、何も持ち出すことができなかった。家にあったすべてのものが無くなってしまった。

街の人:
午前8時半頃に出勤するつもりだったけど、すでに水位が高くなっていた。仕事場は、膝のあたりまで浸水していた。

ボートを使った救出活動
ボートを使った救出活動

インドネシアでは首都ジャカルタとその周辺で最大3m冠水していて、多くの住宅が水に浸かっており、ボートを使っての救出活動も行われた。

大雨は続くと予想されており、ジャカルタでは数千人が避難しているという。
(「イット!」3月5日放送より)

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