約1年前、パワハラ疑惑などを内部告発された兵庫県の斎藤元彦知事は5日、百条委員会の報告書が正式に議会で了承され、大きな節目を迎えた。

百条委報告書 議会で了承

5日午前9時すぎの登庁時、斎藤元彦知事は

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「後ほどコメントさせていただきたい」とコメントした。

告発された斎藤知事の、“7つの疑惑”を調査してきた百条委員会の報告書が、5日、正式に議会で了承された。

疑惑について、斎藤知事は2024年3月27日当初「嘘八百含めて、文書を作って流す行為は公務員失格です」と発言していた。

告発は”嘘八百”だったのか

5日午前に開かれた兵庫県議会の本会議。

渦中の斎藤知事に「頑張って下さい。ずっと応援しています」とエールを送る傍聴者の姿もあり、10人以上が握手を求めて列を作り、斎藤知事はサインにも応じていた。

そして先ほど行われた会見で斎藤知事は、どう答えたのか。

パワハラ疑惑“おおむね事実”と認定

2024年3月、兵庫県の元県民局長が告発した、斎藤知事に関する”パワハラ疑惑”など、約9カ月に及び調査してきた兵庫県議会の百条委員会がまとめた報告書が5日、議会で正式に了承された。

百条委・奥谷委員長:
パワハラ行為と言っても過言ではない言動があったと認められます。斎藤知事におかれては、兵庫県のリーダーとして厳正に身を処していかれることを期待。

と、斎藤知事が“嘘八百”と話してきた告発文書について、報告書では、公用車を降りた斎藤知事が職員に叱責したことなどのパワハラ疑惑について、“おおむね事実”と認定し、“一定の事実が含まれていた”と結論付けた。

また、“告発者探し”や、元県民局長を懲戒処分した県の対応について「公益通報者保護法に違反している可能性が高い」と指摘した。

百条委・奥谷委員長は「公益通報者保護法に対する関わり方についても、問題なしとは言えない」とした。
(「イット!」 3月5日放送より)

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